キラ☆キラ(全1巻)/上田キク 感想
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2011/03/28 22:57:25
2011/03/28 22:57:25
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心は純真お口は×××!?パンクの特訓は……過激です。
ミッション系の高校に通う鹿之助。目立たない'第2文芸部'に入部したのに、なぜかパンクバンドを組むことに!!
でもこんな特訓で、本当にうまくなるの!?
女装の似合う男のコ+かわいい女のコ3人が大暴走!のファッキン青春コメディ☆
主人公が女装して女の子とパンクバンドを組む青春コメディPCゲーム「キラ☆キラ」のコミカライズ作品。
制作はTVアニメ化もされたPCゲーム「グリーングリーン」のOVERDRIVEです。
放送禁止用語が飛び交うPCゲーム(という名のエ○ゲ)コミカライズですが、とても爽やかで熱い、まさに「青春」という内容でした。
主人公はこの手の漫画に珍しい、自他共に認めるイケメン・鹿之助。
部活を辞め、暇そうだという理由で'第2文芸部'に入部した鹿之助でしたが、友人に押しつけられたパンクバンドのビデオに感化された部員達とパンクバンドを組むことになります。
女装がメインというわけではありませんが、男子禁制の部員の家でのバンドの練習や、実際のバンド演奏、ヒッチハイクなどで、主人公の鹿之助が全体の半分ほど女装しています。

絵柄は少し「Rosen Maiden」で有名なPeachPitの絵柄に似た、線が細いシャープな絵柄。
健康的な原作絵とは異なる作風で癖も強いのですが、コロコロ変わる表情や服・楽器の丁寧さ、読みやすさもあって、1話目を読み終わる頃にはすっかり嵌ってしまいました。
特に女装時の鹿之助の可愛らしさは素晴らしいです。
全4話中、2話目で黒ゴス(画像)&回想シーンでメイド服、3話目はイベントで修道女コスプレ、4話目は制服+4重パッドでヒッチハイクと計4回女装イベントがあります。
2話目、4話目はページ数も多かったです。
主人公が女装キャラ、しかも内容がパンクバンド、という少し変わった話ですが、内容は正に「青春漫画」でした。
鹿之助を引き込んだ気のいい幼馴染・千恵姉、輝くような歌を歌うきらり、超お嬢様紗里奈とバンド初心者揃いの第2文芸部。しかし、そこに救世主が現れます。

パンクバンド少年・殿谷の指導の元、楽器の練習とちょっと明後日な練習を繰り返す部員達。

※明後日な練習=シ○ト、フ××ク、×××等々のパンク台詞を日常会話に取り入れる練習
放送禁止用語は飛び交いますが、登場する女の子が天然風味の面白少女ばかりなので、却って可愛く感じられました。
また、元々音楽をやりたくて作られたゲーム会社の作品だけあって、恋愛<バンドに仕上がっているのも良かったです。
萌え漫画誌コンプティーク的内容を期待すると、あまりの恋愛色の薄さにびっくりしてしまいそうですが、この恋愛・サービスシーンの薄さこそ、この作品の魅力だと思います。
コミカルで個性が強く、それでいて暖かいキャラクター達。読み終えたとき、もっと彼らの活躍を見たくなりました。
ちなみに先のパンクバンド少年も2話で女装をするのですが、

個人的に大ヒットでした。クール眼鏡の白ロリ女装ボクっ娘とか、属性狙い撃ちにも程があります。
女装目当ての方はもちろん、爽やかな学園バンドもの、女の子との友情漫画や、元気になれる漫画が読みたい方におすすめです。
なお、原作ゲームのPS版はこちらになります。
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ただ、酷い展開、とんでも設定ではなく、生きたキャラクターが丁寧に描かれた上での「鬱」で、作品としての評価もとても高いです(「鬱」展開が苦手な自分は未プレイなのですが……)。
コミカルな漫画で微かに匂わせていたヒロイン達の背景が気になる方はプレイしてみてはいかがでしょうか?
ちなみにゲーム本編だと青年→手術済み美少女というBAD ENDもあるそうですが、さすがに漫画版ではありませんでした。
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