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蒼海訣戰(全10巻)/納都花丸 感想+電撃コミックジャパンで連載再開 

「蒼海訣戰」再開来た!!!
関連リンク:電撃コミック ジャパン、「蒼海訣戰」ほか新連載4本開始
同じくREXで連載していた「怪異いかさま博覧亭/小竹田貴弘」に続き、「蒼海訣戰」も連載化が決定しました。
関連記事:化け物色々新創刊WEBマガジン・電撃コミック ジャパン 感想
「蒼海訣戰・改」、電撃コミックジャパン2011年6月号(4/25発売)より第二部新連載
一冊115円、無料公開分の立ち読みページでも見開き2ページで掲載…されているのですが、軍人さんしか登場していないページなので、ぱっと見だと「蒼海訣戰」とわかりづらいかもしれません。

以下は「蒼海訣戰」の感想になります。
蒼海訣戰 1 (1)    IDコミックス REXコミックス蒼海訣戰 1 (1) IDコミックス REXコミックス
(2006/06/09)
納都 花丸

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蒼海訣戰/納都花丸/全10巻/獣人/架空戦記/学園/シリアス/友情

動乱の時代が過ぎ、新たな秩序の中で国力を蓄えていく津州皇國。
三笠真清は内戦の英雄である兄・光清に憧れ、軍人になるべく水軍士官寮に入学する。
幼い頃三笠家に引き取られた真清は猫のような耳と尻尾を持つ追那人と呼ばれる少数民族で、そのことによる困難が少なからずあった。
その中でも分け隔てなく兄弟として一緒に育った兄に恥じぬよう、真清は第一歩を踏み出した。
何もかもが目新しい世界で真清は様々な人とたちと出会い、苦難を乗りこえてゆく。


旧日本をモデルにした架空国家「津州皇國(つしまこうこく)」・水軍仕官学校を舞台にした、少数民族種族の少年・三笠真清成長譚です。

内戦の英雄である兄のようになりたいと「水軍仕官寮」に主席の成績で入寮した真清。
しかしほぼ「秋津人」という単一民族で構成されている津州皇國仕官寮は、決して暮らしやすい場所ではありませんでした。
尊い國を守るために学ぶ場に突如現れた獣の姿の異民族。主席でありながら栄えある寮生の証、制帽すら被ることが出来ない猫耳の少年。
さらに寮生のほとんどは、秋津人しか入寮を許されない紅玉舎からの入寮生です。
好奇と嫌悪の視線に迎えられた真清は、ただただ兄のように立派な軍人になりたいという思いだけで努力を続けます。

そんな彼を支えるのは、仕官寮十五期生次席にして元紅玉舎主席の同級生・初瀬忠信。
取っ組み合いで始まった2人でしたが、追那人である前に同じ「津州皇國軍人」を目指す仲間だと真清とぶつかる初瀬とは硬い友情で結ばれます。
教師にすら眼の敵にされる真清ですが、初瀬の存在と自信の努力で次第に周囲に受け入れられるようになっていきます。

……と、こう書くと簡単なようですが、この過程がとにかく丁寧に描かれています。
なにせ10巻、色々と回想、番外編を挟んでいるとはいえ、2年間の寮卒業まで10巻です。
友達に始まり、上級生、教師、周囲の人々…。異民族というだけでなく、秋津人と追那人という民族の歴史が彼らの前には横たわり、根を深く張り巡らせています。
「津州皇國」のもう一つの少数民族・汐見人(金髪碧眼を持つ彼らもまた差別を受けている)である十四期生八島文行も、秋津人を家族だと言い、仲良くなれるはずだという真清を否定してきます。

中盤の山場で、真清の心境に大きな変化をもたらす事件があるのですが、その事件に対する人々の反応は正にこの問題を反映しているように感じました。
社会的弱者から一転した真清。しかしその理由は「追那人なのに」とった行動から。
認めてくれているはずなのに、彼らは決して「追那人」という眼鏡を外してはくれません。

とはいえ、彼らの掛け合いや会話は、軍人という夢を持ち前進していく少年そのままです。
学校をサボって皇國の姫君を見に行ったり、友人を守って喧嘩をしたり、戦艦演習で旅に出たり。
背景はシリアスなのですが、無鉄砲なくらいの明るさ、元気さにあふれています。
日常風景・学園風景だけならコメディ作品と言ってもいいかもしれません。
少年達がどこまでも友情に厚く前向きなので爽やかな気持ちになりました。

ちなみに「蒼海訣戰」というタイトルなのに学園ものなのか、と感じる方もいるかもしれませんが(というか、自分が思いました)、がっつり戦闘描写もありました。
といっても実際に戦うのではなく、生徒達の模擬演習になります。
内容はボードゲームのようなもので、各人割り振られた戦艦をサイコロの目で動かし、見えない「敵」を索的、攻撃、そして時に被弾し船を沈めながら、各軍が定められた勝利条件を目指すというものです。
この描写が非常に面白く、台詞に合わせて戦艦が進軍攻撃しあいます。イラストには耐久力ゲージなども書かれ、カードゲームのようです。
しかも該当ページ数も長く、なんと2巻中79ページが模擬戦争描写です。人を守るべきか?勝利をとるべきか?生徒達の過去を反映した作戦で、否応にも燃えさせられます。
また7巻には作中登場した内見矢城内戦が描かれた番外編もあり、こちらも厚い友情に始まる物哀しい戦いの話でした。

学園や戦闘描写も良いのですが、随所に挟まる他の地、他の国の描写も良いです。
成長を描いた学園とは違い、こちらは完全にシリアス。国を憂いながら大臣たちの思惑に従うしかない皇女・壱代、国によって英雄に祭り上げられ異国・レヒトブルグに留学を命じられた兄・光清。
そして資源も兵器も異国に頼る津州皇國において、唯一他国の兵器に勝る機密とされた動力の「燃料」とは?
津州皇國に奪われた街・担蓮(ターレン)奪還を目指す楠徐の少女、病に犯され部下の甘言に溺れるヴェラヤノーチ帝国・キリル三世など異国の人物も登場し物語はさらに深く重厚さを帯びていきます。

可愛い印象の絵柄、しかも主人公は獣耳しっぽの男の子、そして舞台も学園と戦場という大きな違いがありますが、日本と良く似た国、そして諸外国の思惑などの描写は、傑作「皇国の守護者」に通ずるものがありました。

獣人描写について
追那人は獣のような姿をしていますが実際に獣のような言動などはなく、けもみみも夜桜カルテットの七海アオのような使われ方をしています(ネタバレのため詳細は伏せます)。
夜桜四重奏?ヨザクラカルテット?(2) (シリウスコミックス)夜桜四重奏?ヨザクラカルテット?(2) (シリウスコミックス)
(2007/03/23)
ヤスダ スズヒト

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言動が獣のような人間の話ではありませんが、彼らの背景、限られた職業(遊女・小間使い)などのあり方、立場が細かく描かれているので、特殊な姿で排斥される「人」が、人とどう生きていくかというものが好きな方にはおすすめです。
主人公である真清の他、遊女の女性達や研究所に勤める幼い少女なども登場します。

なお10巻が最終巻ですが、最終回は迎えていません。
書店でまさかの「Wフィナーレフェア」の帯を見て半泣きで帰ったのですが、第一部完、二部は別出版社でスタートだそうです。
打ち切りのバカヤローと叫びそうなところでしたが、無事継続ということで一安心。なお最終巻であたる10巻でも、一応一区切りついた終わりになっています。
つい先日も全く同じパターン(唐突に終了→即別出版社からスタート)の漫画がありましたが……そういえばアレもREXでした。やはり雑誌方向性変更の煽りでしょうか。
二部掲載誌は今のところ不明のようで、作者様のサイトでも二部詳細はまた後日となっていました。

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