TSアンソロ「チェンジH pink」が発売されますが、

TSアンソロ「チェンジH pink」が少年画報社から７月13日に発売されます。
内容・作者等をまとめはこちら。順次追記中です。
ＴＳアンソロジー『チェンジH pink』 作家、特典等まとめ
以下は情報初出時に書いたものになります。

http://natalie.mu/comic/news/show/id/17075
> オール新作のアンソロジーコミック「チェンジH pink」が、7月13日に少年画報社より発売となる。
> 「チェンジH pink」が掲げるテーマは「トランスセクシャルコミック」。女装、男装、性転換など、
> 異性へ変身する物語ばかりを集めるという。
・・・・・・これ、もしかして性転換アンソロではないのでは？

そういえばTSについて書いたことなかったので、ぐだぐだ書いてみます。読み飛ばしOK、反論訂正はむしろ歓迎です。
――――ぐだぐだここから――――
まず、TSとはtranssexual、つまり性転換のことを指します。
創作ものに限って、TSF＝transsexual fiction(または transsexual fantasy)という言い方をすることもあります。
「らんま１/２/高橋留美子」の乱馬のように明確に男→女で性転換するもの以外にも、 映画「転校生」のように男の子と女の子の中身が入れ替わる作品もTS作品として扱われます。
他にも異性の体に憑依する「憑依系」、異性の皮・被り物を着る「皮もの」、整形や脳移植などの「手術系」などがありますが、とりあえずTS＝性転換ということを押さえておけばいいと思います。

で、本の説明にあった
> 女装、男装、
なんですが、女装・男装は性転換していません。略称としてはTG＝transgenderと言われ、別物として扱われています。こちらは性別は変わらないまま、服装・化粧など外見だけを変化させるものを言います。
TSとTGは根本的に違うので、TSアンソロをうたってTG混ぜてくるのはちょっとおかしいのでは？と感じました。この本を買う人は女の子になった男の子、男の子になった女の子が見たいわけで、女の子の格好をした男の子、男の子の格好をした女の子が見たいわけではないでしょうし・・・
そもそも女装・男装は「異性へ変身する物語」というのはちょっと違うような。
※医療概念としてのtrancesexualもありますが、こちらは現在でいう「性同一性障害」に近いものです。また医学的にはTSが女装・男装を含むこともあるようですが、創作の場としてはあまり使われないかと思います。
――――ぐだぐだここまで――――

ところで作者陣は以下の通りです。
ついでに各作者さんのTS/TG作品で知ってるものも載せてみました。
甘詰留太　
たかみち
塩野干支郎次　「ブロッケンブラッド」で女装
新井祥　エッセイ漫画「性別が、ない!?」で、半陰陽や女装について
大井昌和　「一年生になっちゃったら」でTS
おりもとみまな　「メイドいんジャパン」で女装、他の連載コミックでTSネタあり
佐野タカシ　「イケてる2人」のメインに女装。他にも女装ネタいろいろ。
鈴木晶子　
TALI
ポン貴花田　過去作でTSあり
夕凪薫
六道神士　「エクセルサーガ」でTS

知らない作家さんも多かったのですが、なんだか高エロ成分のアンソロになりそうな気がします（そうじゃない作家さんもいますが）。
取りあえず発売日まで楽しみにしていようと思います。