低俗霊MONOPHOBIA(4)/刻夜セイゴ(原作:奥瀬サキ) 感想
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2011/02/05 21:04:52
2011/02/05 21:04:52
![]() | 低俗霊MONOPHOBIA (4) (角川コミックス・エース 273-4) (2011/02/04) 刻夜 セイゴ 商品詳細を見る |
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暴走する呪い拡散する死
練炭自殺した十野の義兄。殺す相手を失った呪いは無差別に周囲に……!!
そして彼女達の決意は!?
暴走した御呪子(おのろこ)を宿す依代《ツバメの大群》は校内の十野(とおの)を襲う。
彼を守るために戦い、傷ついた日芽偲乃(ひめしの)。その姿を見た逢月舞入夏(ほうづきまいか)は口寄せを行い――失敗してしまう!!
魂を閉じた舞入夏を救うべく、事件の首謀者を追って舞入冬(まいと)、十野、日芽偲乃、“クマのポー”椚(くぬぎ)アイ&ミツルが動き出した!!
兄妹の精神同居ホラー「低俗霊MONOPHOBIA」第4巻。
今回は最初から最後まで3巻の続き『熊のポー、再び』を収録。しかも終わってません。一応次巻粗筋を見た感じ5巻で完結しそうな感じではあります。
収録されている『熊のポー』3話~7話のうちTSF該当は5話途中から7話まで。ちょうど単行本半分ほどが該当になります。
内容自体は呪いをかけられた相手がすでに死んでいたために、無差別に巻き起こる呪いの波紋、そして国土交通省から送られた奇妙で美しい口寄せ屋…となかなかシリアスで面白い展開なのですが、男の十野相手に「触らせてやろうか(意訳)」と言ってみたり、逆に女の子に揉まれたりするハプニングもありました。
個人的にはエロハプニングより「女性の体しかない舞入冬」の性への認識のズレ、2人だけの聖域・精神世界への執着などが書かれていたのが面白かったです。
少し気になったのは、前シリーズの登場人物である口寄せ屋のアイ(+熊のポー)、そしてそのコーディネートしているマサキの2人が、全く説明もされないままに前作既読前提の会話をする場面があったことです。
おそらく前シリーズ不安の方には嬉しい場面かとは思うのですが、未読の自分は少し置いていかれた感がありました。
続きは各話粗筋と感想。若干のネタバレがありますので、苦手な方はご注意ください。
第4巻各話粗筋
学校を襲う依代のツバメの群れ、狙われる十野と傷つき戦う日芽偲乃の『熊のポー、再び』3
明かされる依代=御呪子の正体と作り方、そして口寄せを決める舞入夏『熊のポー、再び』4
失敗した口寄せ、そして眠る舞入夏と目覚めた舞入冬『熊のポー、再び』5
アイとマサキ、そして精神世界の2人『熊のポー、再び』6
広がり続けるツバメの呪い『熊のポー、再び』7
以上の5話と、何のサービスにもならないパンツVSパンツのおまけ漫画最終話が掲載されています。
呪いの正体、そして御呪子の作り方などグロテスクなものも多いのですが、十野への台詞が一番インパクトがありました。

意識は男でも男の体になったことはなく、女性に対して性的感情がない(元々ホモとかなら別ですが)舞入冬はある意味異質な人間。
この場面は結局舞入冬にまで殴られて終わりなのですが、この時の会話は舞入冬にとって後々まで後を引いていくことになります。
一方女の子にガチで揉まれてしまう場面は、この巻で数少ないギャグのシーン。

思いっきり2人の世界を築いていますが、実は登校中のバスの中。
一応こんなことをした理由はありはするのですが、『熊のポー3』以降、日芽偲乃が百合に傾いている(残念ながら相手は逢月兄妹ではないのですが)のが気になります(笑)
暴走する「呪い」、敵の見えない戦い、襲い狂うツバメの群れ。
今まであったガッツリ悪霊が登場するホラーバトルではありませんが、不条理な攻撃を繰りかえす「ツバメ」とのパニックホラー染みた気持ち悪さが面白いです。
舞入冬の影のようなものも少しずつ描かれ始めて、続きが気になる4巻でした。
※角川ホームページで第1巻の試し読みが出来ます:http://www.kadokawa.co.jp/comic/bk_detail.php?pcd=200911000508
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