結晶物語(1)/前田とも(原作前田栄) 感想
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2009/06/02 08:00:54
2009/06/02 08:00:54
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人間よりも妖怪の客の多いその古い質屋には、甘いものに目がない店主・凍雨(とうう)と、ある理由によって彼の下僕となって面倒な仕事を押し付けられている元殺し屋の男・黄龍(ホワンロン)がいた。その店で取り扱うのは「人間の感情」。客が持て余す強い感情を結晶化し、質草として預かるという。そしてその結晶は人間と妖怪のハーフ、凍雨の大好物なのであった・・・。(裏表紙粗筋より)
表紙に猫又とか火の玉とかいますが、作品中にはあまり出てきません。表紙折り返しのタイ焼きに集まってるちっこい子鬼達や口絵の河童に犬神えんらえんらも出てきません。ちょろっとだけ出てきた狛犬がめちゃくちゃ可愛かっただけに残念。2巻ではもう少し出るかな?
原作は未読なので、以下は漫画を読んでのみの感想になります。
1巻には、本編4話+番外編の全5話収録です。すべて1話完結になっていますが、黄龍の妹のことなど謎も多く出てきているので続きが気になります。各話を簡単に言うと下のような感じです。
第1話 兄を慕う少女が、兄の恋人の浮気調査を依頼する話。
第2話 凍雨の父白夜と、黄龍の出会い。
第3話 ある夜の黄龍。
第4話 仮面をつけた少年の話。
番外編 妖怪たちの百物語。
うち妖怪ものと感じたのは第4話と番外編。帯の「妖冒険譚」という言葉に期待すると、ちょっと「あれ?」と思うかもしれません。あと、この巻はキャラクター紹介も兼ねているようなので、ストーリーもあまり進んでいません。
この巻の話はどれも綺麗に終わるのですが、凍雨の表情が人から人ではないものへと変わる薄気味悪さなどが、後の展開への不安感を煽ります。
人間の感情を喰らうという設定はいくらでも人間の汚さを切り取ることができますし、実際凍雨がそういう感情を期待しているようにも見えます。ストーリーがまだいまいち掴めていないので、どう転がるかが想像できませんが、なんとなく爽やかハッピーエンドにはならない気がします。
逆に、黄龍の方は話が進むにつれヘタレ度と人の良さ度が上がっていました。ガラが悪い兄さんが、小さい子に懐かれているのは和みます。でも、元・殺し屋ということが今後関わってくるとすると、やっぱり嫌な展開になるような・・・。
個人的に半妖というと、妖怪に嫌われ、人間を否定しつつも最終的には人間の味方になるというイメージ(て、まんま犬夜叉ですが)があります。
しかし、この話では真逆になっており、半妖の凍雨は、大妖怪の父と仲良く同居しながら、積極的に人間に近い生活をしています。だからこそ、凍雨のふとした瞬間に見せる人ではない表情・言葉が際立っていて面白かったです。
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この記事へのコメント
はじめまして
たくさんマンガ読まれてますね。
気になった作品もあるので今度読んでみます。
また遊びにきます。
たくさんマンガ読まれてますね。
気になった作品もあるので今度読んでみます。
また遊びにきます。
runaloveさんはじめまして。
コメントありがとうございます。
> たくさんマンガ読まれてますね。
ほとんどマンガしか読まないので(笑)
> 気になった作品もあるので今度読んでみます。
そう言って頂けると嬉しいです!!
どうぞ、また遊びに来て下さいね。
コメントありがとうございます。
> たくさんマンガ読まれてますね。
ほとんどマンガしか読まないので(笑)
> 気になった作品もあるので今度読んでみます。
そう言って頂けると嬉しいです!!
どうぞ、また遊びに来て下さいね。
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