マーダス†イーター(2巻・完結)/大岩ケンジ 感想
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2010/11/03 17:41:06
2010/11/03 17:41:06
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※1巻の感想で、色っぽい美人上司が女装キャラと紹介していましたが、女装ではなくTSF(男の魔王→人間の女性への憑依)でした。
出番はかなり増えていますが、口調等は完全に女で男性時の回想などもなく、あまりTS的に面白い展開はありません。
連続変死事件の陰には、マーダスを追う冥王ミーノスたち冥府の追っ手の姿があった。
宝物「ヘルズゲート」をめぐる攻防はますます激化。そしてついにマーダスの隠された能力が明らかに!
ぶん投げ最終回注意。
連続変死事件の謎を追うepisode6・7 蠢く骸とイナゴの王、無垢な狂気と勇者の死体
母に捨てられた少女タマキと、タマキを探し化け物と化した母親とのepisode8 カラスアゲハと紋白蝶
episode9 タマキを助けようとし、漆黒の闇タルタロスに落ちた志九馬(シグマ)と王の戦い・双曲線と閉曲線
episode10 冥府の王達の手によって世界滅ぼされようとする最終話・クリスクロス
以上5編を収録。
連続変死事件から世界滅亡を迎える最終話。最初から読んでいても、展開がさっぱり分かりません。
おおまかな粗筋は分かるのですが、全5巻ほどの連載から特に面白いイベントを切り取ってきたような内容。
各話各場面各エピソード、全てに於いて説明不足の駆け足です。
最強の最悪の魔王が普段は地味眼鏡の学生だったり、気の良いヤンキーが従者だったりというキャラクターはいいと思いますし、絵柄は元々好み。
連続変死という怪事件から、宝を狙う魔王達が地球にやってきて闘うというストーリーも多少とんでも展開ではありますが、ファンタジーと割り切れば問題ありません。
ただこれを書ききるには、あまりにページ数が足りていませんでした。
読んでいる最中ずっと「この人誰?」「どういうこと?」と疑問ばかりか浮かび、最終話では考えることを放棄してしまいました。
最終回は壮絶なまでの投げっぷりで、勇者復活、いざ魔王との最終決戦!!といった感じのところで終わっています。
大岩ケンジは「99ハッピーソウル」もかなりブチ切れでしたが、アレ以上の終わりっぷりです。無念。
キャラ・設定・絵柄さえ良ければストーリーなぞいらないという方、大岩ケンジならなんでもいいという方にお勧めです。
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