侵スベカラズ！！純血特区！(１巻)/ほんだありま 感想

侵スベカラズ！！純血特区！（１） (アクションコミックス) (2010/10/12) ほんだ ありま 商品詳細を見る

侵スベカラズ！！純血特区！/ほんだありま/コミックハイ！連載中/１～/獣人/ＳＦ

モフモフでキュートな獣っ娘たちが純血男子をお守りします！　
超致死率のウィルスから逃れるため獣化した人間──“獣人”たちが闊歩する2035年の日本、運動音痴の中学生・國領一人は、突然３人の獣人娘から「純血特区」に指定されたと告げられる。
無理矢理な同居生活を強いられた一人の運命は!?　発情必至の近未来ＳＦラブコメ待望の第１巻が発売!!

ウイルスから逃れるために獣化した人々と、獣化した人々から生まれた第２世代が暮らす近未来。
極少数の純血の人間は、その価値から国宝とされ、軍によって特区五箇条による制限を強制される代わりに、その血肉を狙う者達から保護されている――。
ＳＦ設定と軍人少女という硬派な設定ですが、中身は萌えエロ率が高いラブコメです。

主人公・國領一人(こくりょう かずと)は、歩くところにハーレムが出来る異常なもて体質の中学生。
幼なじみのねこみみ眼鏡、運動部のチーター少女、わんこ軍人、猫耳女教師、どんな相手でも主人公にメロメロ。
学校では至るところで萌えハプニング、さらにどじっこわんこ(表紙に反してドジで赤面症なぱにくり体質でした)・知的でクールな猫耳ロリ・妖艶な狐のお姉さん３人とも強制同居という、主人公がもてまくりの漫画です。
同居の猫耳ロリに寝込みを襲われたり、一人を争っての女の子達のキャットファイトされたり、たくさんの女の子に抱きつかれたりと萌え展開も目白押し。

なので、けもみみ少女やハーレムもの、ショタ傾向の主人公が強引な女の子達にもみくちゃにされる漫画が好きな人にはおすすめ･･････と言いたいところなのですが、実は主人公がもてまくるのにはある理由がありました。
「獣化」を反映したその理由は、十分納得できるもので面白かったのですが、純粋に主人公が女の子達に愛されてもてまくりという内容が好きな人には合わないかもしれません。

絵柄はパッキリキラキラした線なのですが、耳と尻尾はふくふくのぴこぴこ。少しアンバランスですが、それが可愛いです。
人間に獣の遺伝子を加えられているので基本的には人間なのですが、発情期の出現、身体能力の向上、それぞれの動物に応じた特殊能力の出現などなど、単なる耳しっぽ付に終わらないところが面白いです。
「人間である」一人が国によって保護され少女達と強制同居というのも、単なる萌え展開要素では終わりませんでした。
ウイルスを背景にした強制的な獣化、獣化によって変化したこと、発生した問題などをわかりやすくまとめてくれているので、特殊な世界観も理解しやすかったです。

主人公は運動音痴で小柄ではありますが、根は優しいツンデレ犬少年。
強烈な言動ばかりのヒロイン勢に対してまともで真面目で、ショタ風味な外見が可愛らしいです。
運動音痴の弄られキャラでもてまくりというのも新鮮でした。
ちなみにこの漫画は男も全員耳尻尾付きですが、主人公を初め妙に可愛いので違和感はありません。

獣人少女や軍人少女、弄られもてまくり主人公、萌え漫画の中の硬派なＳＦ設定が好きな人におすすめです。

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