神のみぞ知るセカイ(10)/若木民喜 感想
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2010/09/22 00:05:39
2010/09/22 00:05:39
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現実を破壊する激闘、奮闘の第10巻!! 今度の彼女は巨大娘!? ビルよりでっかい彼女に対し桂馬はどう攻略する!?
神のみ史上、最長編となる春日檜編を収録!! ちなみに春日檜とは我らが主将春日楠様のお姉様となります!! (公式粗筋より)
※10巻限定版感想はこちらから。
入れ替わり該当の結編と、巨女お姉様檜編を収録の第10巻。TSFに巨女と濃度高めの話ばかりですが、相変わらず面白かったです。
前回の流れおさらい >ギャルゲ無双の主人公・桂馬は、とある理由からリアルの女の子達を攻略することになる。
しかし家に縛られる和風お嬢様・結攻略中に結と桂馬の魂が入れ替わってしまう。
所詮三次元と高をくくった桂馬だったが、気付くと体に引きずられギャルゲーではなく乙女げーに手を染めるように……。
一方桂馬になった結は、男の体の自由さに引かれ、「男の体」であることを受け入れ始め!?

これから女(ボク)が、男(ボク)を攻略する。女になっても、ボクは'落とし神'だ――。
連載漫画内の1イベントで、ここまで描いてくれるものはそうないのではないでしょうか。
男主人公が次第に精神女性化して~という好き嫌いが激しそうな展開で、男→女も女→男も真っ向から描いてくれているのは嬉しい。
前回は心まで女性化しているのでは?と珍しく不安定に、追いつめられた桂馬(体は結)が描かれていたのですが、10巻になると性別反転した状況を受け入れたうえで、結攻略の手段を模索します。
自分(男)が結(女)を攻略するのではなく、自分(女)が結(男)を攻略する。一発ネタかと思われた乙女げーネタもがっつり伏線になっていました。
TSF的お約束イベントはほとんどないのですが、徹底的にそれぞれの本来の性別を排除して、現状の二次元的立ち位置・キャラクターを捉える桂馬の思考は興味深いです。
またまるで自身の体のように男の体を楽しんでいる男体化した結も良かったです。
流石に桂馬と比べると出番は減りますが、それでも男状態での女の子とのかかわりや、意外なオチは非常に面白かったです。
桂馬が元々中世的美少年なので、男体化しても可愛いのは変わらない所も個人的にはポイントでした。
9巻は該当6話、10巻は該当3話と少なくはなりましたが、該当作ではほぼTSF、しかも入れ替わった状態での恋愛有りととても楽しく読めました。
ちなみにTSF編は毎回TSF・女装に関連した作品のタイトルパロが付けられているのですが、今回2作は元ネタがわからず気になりました。
FLAG.87 プリンセス・ダウト
FLAG.88 ボディジャック(これは憑依物の小説らしいです)
FLAG.89 ターンA
元ネタ分かる方がいらっしゃったらおしえてください(T_T)
10巻からスタートした檜編も良かったです。
駆け魂にとりつかれたことで、「巨女化」してしまうヒロイン・檜。
自信家で破天荒、およそ「心の隙間」なぞ存在しないような性格のヒロイン檜の秘密とは!?
今までのヒロインのようにどこか弱さや強がり、不安定さを感じるヒロインとは対照的に、どこまでも力強い檜。
「神のみ史上、最長編となる春日檜編」とありますが、確かに納得。ゲームで言えばイベント極少のサブキャラ姉さん。しかも少ないイベントをこなせばED突入のゲームと違って、イベントでの愛情値は微々たるもの…という攻略難易度馬鹿高なお姉さん。
そんな堂々とした通常モードの檜と、巨女モードのギャップは魅力的でした。
檜に限らず「神のみ」はギャップ萌えがうまいと思います。
なお巨女萌えの方には同じサンデーの「超弩級少女4963」もおすすめです。
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