低俗霊MONOPHOBIA(3)/刻夜セイゴ(原作:奥瀬サキ) 感想
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2010/09/04 21:44:05
2010/09/04 21:44:05
![]() | 低俗霊MONOPHOBIA (3) (角川コミックス・エース 273-3) (2010/09/04) 刻夜 セイゴ 商品詳細を見る |
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ここには…死が満ちている
『DAYDREAM』の椚アイ(クマのポー)&藤原ミツル登場!舞入冬・舞入夏と共に謎の事件に挑む!!
逢月舞入夏(ほうづき まいか)と友達になった剣道全国3位の級友・日芽偲乃(ひめ しの)。翌日、彼女は舞入夏の身体で活動する舞入冬(まいと)の存在に気付く。竹刀を振るう彼女と無手の舞入冬の戦いの行方は……!?
十野(とおの)の前に現れた“クマのポー”こと椚(くぬぎ)アイ。
彼女とミツル、二人が依頼してきた十野の義兄自殺事件に舞入夏たちが挑む!!
兄妹の精神同居ホラー「低俗霊MONOPHOBIA」第3巻の登場です。
今回収録されているのは
舞入冬と神社の娘・偲乃の『犬の名前』3
偲乃の祖父と焦げ茶色の犬'エッシー'の闘い『犬の名前』4
2人の友人・十野空家の義兄のために奇妙な口寄せ屋が現れる『熊のポー、再び』1
トイレに棲む霊と、呪いに襲われた空家と舞入冬の『熊のポー、再び』2
以上の4話と、何のサービスにもならないパンツVSパンツのおまけ漫画になります。
表紙の舞入冬がいいです。やっぱり美少女女体化キャラの凶悪な表情は萌える。
また表紙になっているだけあって、3巻は中身が舞入冬の状態が多めです。
『犬の名前』3は半分程、『熊のポー、再び』1・2の3話が舞入冬in舞入夏。
2巻では少なかった凶暴で妹想いな舞入冬成分が堪能できました。
どの話も好きではあるのですが、一番のお勧めは『熊のポー、再び』の2話。
空家と舞入冬がトイレに隠れるのですが、抵抗して騒ぐ舞入冬の口を塞いで無理矢理押さえつける場面はどう見ても×××シーン。
精神世界での2人の会話もあり、精神同居や憑依ものが好きな方には良いかと思います。
ストーリーも面白いです。
『犬の名前』3では舞入冬と舞入夏の母親が登場。淡々と語られる舞入夏の言葉が、却って彼女の状況を訴えました。
『熊のポー、再び』もトイレで死に動くことも出来ない義兄、呪いに縛られ狂う鳥たちというダークさと、一見ほのぼのしてしまいそうな熊の着ぐるみという違和感しかない組み合わせが、最高に気持ち悪くて面白かったです。
なお、この熊キャラは前シリーズのキャラクターらしいので、ファンだった方には嬉しい展開かもしれません(自分はそちらは未読なのでよくわかりませんでしたが)。
謎が多かった空家(舞入夏に惚れている舞入冬の友人)の過去も少しずつ明らかになり、舞入冬と舞入夏との関係がどう変わっていくのか気になりました。
ところで表紙にも初めて空家が登場したのですが、通常と表情が違うのでてっきり新キャラかと思いました。
残念だったことも一つ。『犬の名前』4が微妙でした。
2巻で犬が御神刀を敵視していた理由、「犬の名前」の推理、悪霊と犬との闘いの終わり。
とにかくツッコミどころと説明不足な点が多いように感じました。
結局あの後○○○がどうなったかも分からないままですし・・・。
1~3話はおもしろかったので、ラストに当たるこの話があまり納得できなかったのは残念でした。
それから販売時だと舞入冬の黒タイツが帯で隠れてしまうのはもったいないかも(笑)
ただ他の話はホラーもシリアスもコミカルな部分も面白かったですし、何より舞入冬と舞入夏のキャラが良いので、精神同居系のTSF漫画としてはお勧めです。
※角川ホームページで第1巻の試し読みが出来ます:http://www.kadokawa.co.jp/comic/bk_detail.php?pcd=200911000508
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