山風短(1)/せがわまさき(原作:山田風太郎) 感想
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2010/08/15 23:08:11
2010/08/15 23:08:11
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※女装目当ての方は必ず続きをご覧ください。完全にネタバレです。
美しき者には、人智を超えた忍法があった!
快楽極まる、超絶の秘術を見よ!
天下分け目の「関ヶ原の戦い」の前年、不穏な空気に満ちた京の遊郭にいた、ひとりの美しき者。
名は、陽炎(かげろう)。
この者が、天下の形勢を、大きく動かしていく!(公式粗筋より)
公式で第1話の試し読みが出来ます:http://kc.kodansha.co.jp/content/top.php/1000005235
なお公式の粗筋前半とキャラクター紹介は2巻から始まる第二幕のもので、第1巻のものではありません。わかりづらい。
山田風太郎の短編連作シリーズ『山風短』第一幕。(1)とありますがこの巻で完全に完結しています。
時は戦国。とある遊郭にて上杉に仕える豪傑達が出会った美貌の少女。
しかし彼女の正体は上杉謙信に心酔し、上杉家に仕えようとした大島三十郎という名の美少年であった。
という、戦国時代を舞台にした女装もの。
と言っても女装するのは第1話の遊郭のみで、その後は直江兼次の手ほどきを受け、小姓として上杉景勝に仕えます。
美童を愛する上杉景勝、始めは軟弱な三十郎の姿を笑ったものの、彼が屈強な大男すら一撃で打ち倒す武人であると知り、一番の寵愛を与えるようになります。
その後は男同士の色々があって(ヤングマガジンですがそういうシーンもあります)、最終的には衆道パワーで子どもができた!という超展開。
物語自体は関ヶ原直前の各陣営・人々の思惑などが入り乱れて面白いのですが、唐突に超展開としか言いようのない展開があります。特にラスト・・・。
血しぶきを浴びながら戦場をかける三十郎は格好良かったですが。
女装ではありませんが、衆道がメインとなる硬派な時代物が好きな方には良いかもしれません。
以下女装詳細についてはネタバレなので続きに。
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