神のみぞ知るセカイ(9)/若木民喜
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2010/06/23 01:10:25
2010/06/23 01:10:25
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9巻から読む人向け神のみぞ知るセカイ粗筋:オタがリアル女子をギャルゲ手法で攻略するファンタジー。
“落とし神"桂木桂馬に連載史上、最大の試練が訪れる!! それは男としての桂木桂馬の崩壊の危機であった!!
2次元女子に命をかけた男が手にするのは2次元男子!! アニメ化も決定の運命の第9巻!!
帯はっちゃけすぎ。

一瞬『神のみぞ知るセカイ』初の女子表紙!?と思ったのですが、よく見ると手には桂馬愛用のPFP(PSPのパロ)。
一応ハーレム漫画なのに初の女の子表紙が主人公とはこれ如何に。
9巻は8巻に登場した将棋少女の続きであるFLAG.77~79、世界観説明回のFLAG.80、そして入れ替わりが描かれる「結」編前半・FLAG.81~86が収録されています。

TSF該当はFLAG.82~86の計76ページ。とんでもない処で以下次刊なのは残念ですが、ページ数は十分。
複雑な粗筋でもありませんし、TSF好き、入れ替わり好き、女体化・男体化好きなら、既刊は未読でもお勧めできます。
FLAG.82~86感想
長編漫画で小ネタとしてTSFがあるものは多いのですが、この話は少し変わっています。
まず主人公・桂馬のキャラクター。
桂馬になった結、結になった桂馬ともに、トイレに着替え、入浴(しかも体のチェック付き)とあるのですが、ギャルゲ至上主義の桂馬はリアル女体に興味なしで少し触って面白がる程度。
絵的には萌えるのですが、心理の方では普通すぎて微妙な感じがしました。
(「結」編になってからサブタイトルがすべて「僕と彼女の目×目」「とりかへばや」「おれがあいつでヒロインがヒーローインで」などTSFor異性装ものになっているあたり、わかってる作者さんがわざと微妙にツボをずらして描いている感じも)
なお男になった結の方も、桂馬ほどではないですが多少そういった描写があります。
体は男なのですが、もともと桂馬自身が可愛いのもあって、羞恥の表情が結構萌えました。

しかし一番の特徴はその後の展開です。
自分が読んだもので多いものは混乱が面白がる→異性の体で色々な体験→やっぱり元の体に戻りたい、というもの。
ところがこの作品は混乱から立ち直るまでのほんの2日の間に、異性の体であることに慣れていってしまいます。
しかも体に引き摺られ強制的に心まで変化してしまいました。

女の体になったことで、今まで「男」だった主人公が、心まで女に変わっていく。
TSFが好きな人にすら苦手な人がいそうなこの設定を、長編連載でやらかすなんてのは異色だと思います。
私自身、読んでいて2人の急速な堕ちっぷりにはかなり驚きました。
内容は本当に面白いですし、TSF好きの人にはおすすめではありますが、性嗜好まで変化するようなディープなものが苦手な方は、10巻でどう転ぶか確認してから買われたほうがよいかもしれません。
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