黒×羊~12人の優しい殺し屋~(3)/木根ヲサム 感想
admin≫
2010/06/01 19:57:31
2010/06/01 19:57:31
![]() | 黒×羊~12人の優しい殺し屋~ 3 (ビッグコミックス) (2010/05/28) 木根 ヲサム 商品詳細を見る |
職業俳優そして殺し屋。不夜城東京で今日も事件が!
“君を傷つける男は、俺で最後だ"
秘密は夜開く。紆余曲折を経て、アイドル・姫沼千佳と実力派若手俳優・角坂翔との熱愛報道は過熱する。
身に覚えのない角坂の前に現れた千佳だが実は・・・
一方、担当マネージャーの真依は、仕事を抜け出す角坂について事務所の楠船に問いを質す。
そして楠船の口から、角坂の秘密が語られた・・・・・・!?
“羊の群れの中には黒い羊もいる"
欲望渦巻く街TOKYOできょうも事件が起こる・・・トランスフォーメーション・サスペンス!!(わかりづらい公式あらすじより)
俳優、兼殺し屋の主人公・角坂翔が、性別を超えて姿を変えながら、次々と殺人を犯していくサスペンス作品です。
前巻で女装扱い+変身の仕組み不明なため女装かTSか判然としなかったのですが、今回はどう見ても女性の体に変身。

該当は14ぺージと少なめで、TSFを活かした展開などはありません。
前回女装が確定した女装っ娘は20ページほど登場。
c4s.jpg)
ラストの方は少年の格好をしていましたが、逆に漫画版ローゼンメイデンのような男装少女風で可愛かったです。
ストーリーは翔に恋心を抱くモデルとその姉、2人の女性と彼女たちの影にいる男の事件です。
内容的にはミステリーだと思うのですが、翔の変身といい、謎の女装少年といい、事件とかかわりがない所ばかりで謎が深まり、事件自体はそれほど濃いものではありません。
シャープな絵柄も、恋愛を発端にした陰惨な事件というのもとても好きなのですが、Amazonの編集部コメントに踊る「イケメン」「美女」という言葉が示す通り、絵柄の雰囲気ごり押しでストーリーは薄いように感じました。
同じ作者さんの初連載作品「まつろはぬもの」は、独特の雰囲気のある絵柄となにより幻想と陰惨な闇を感じさせる物語が面白かったのですが、あまり物語に入り込めなかったのが残念でした(単に自分が妖怪もが好きだっただけかもしれませんが)。
TSF目当ての方には少し微妙な内容ですが、絵柄と作者さんの雰囲気が好きな方にはおすすめです。
関連記事
黒×羊~12人の優しい殺し屋~(1)/木根ヲサム 感想
黒×羊~12人の優しい殺し屋~(2)/木根ヲサム 感想
黒×羊~12人の優しい殺し屋~(4)/木根ヲサム 感想
まつろはぬもの~鬼の渡る古道~(全6巻)/木根ヲサム 感想
- 関連記事
-
- 慾嬢フェティシズム(短編集)/安達拓実 感想
- TSF系読み切り『女の中の男一匹/かとうひろし』(初出月刊COM) 紹介
- 黒×羊~12人の優しい殺し屋~(3)/木根ヲサム 感想
- 猫と人間入れ替わりTSFWEB読切:猫らはみんないきている/両角潤香
- TSF該当WEB読切:あかるい来世のつくりかた/あきばるいき