低俗霊MONOPHOBIA(2)/刻夜セイゴ 感想
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2010/05/02 19:35:16
2010/05/02 19:35:16
![]() | 低俗霊MONOPHOBIA (2) (角川コミックス・エース 273-2) (2010/05/01) 刻夜 セイゴ 商品詳細を見る |
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激昂して校内でナイフを振るった仲谷が向き合う家庭の問題……。
それは偽り続けた自分自身と愛していたが故に無視し続けた父との決着をつけること。
表面上は裕福で幸福な家庭の目を背けていた実態が悪霊を産む!! (公式あらすじより)
兄と妹、二人で一つの体を共有する憑依系TSFホラー『低俗霊MONOPHOBIA』。シリーズ第2巻は青春ホラー漫画としては上々、TSFとしては物足りない。個人的にはそんな内容でした。
2巻収録内容は
失踪した仲谷を探し彼の家に入った舞入夏を襲う恐怖を描く『少年ナイフ』3~4。
舞入夏を慕う犬の霊指導話『犬の名前』1
舞入夏と神社の娘・偲乃の出会い編『犬の名前』2
以上の4話と、リアルパンツバトルのおまけになります。
前回から続いていた『少年ナイフ』では1巻にはいなかった根っから邪悪で不気味な霊が登場します。言動も容姿も気色悪い幽霊が、舞入夏と男の子の幽霊を追う場面は完全にホラー漫画でした。
気色悪く、また幸福な物語とは決して言えませんが、仲谷の過去と十谷との会話など心に残る場面も多い、印象的な作品でした。
次の『犬の名前』1はコメディ。舞入夏に懐いて学校・トイレまで追っかけてきてしまう犬・アッシーを舞入夏が躾けようとする話です。
『犬の名前』2は表紙にも登場している巫女少女・偲乃と舞入夏の出会い編。こちらもコメディーです。
この内、舞入冬が舞入夏の体を使うのは、少年ナイフエピローグの5ページのみになります。十野との会話は可愛くはありますが、やはり少ないです。
舞入夏の中で舞入夏を応援する、心理描写で二人の会話があるなど登場自体はあるのですが、入れ替わる場面はほとんどありません。
舞入夏が好きで舞入冬にからかわれてばかりという面白設定の十野の出番も少なく、TS漫画としては物足りませんでしたが、漫画自体はとてもおもしろかったです。
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