桃色シンドローム(全5巻)/高崎ゆうき 感想
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2010/03/16 21:03:43
2010/03/16 21:03:43
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アキバのエロゲーショップの地下に眠っていた少女は大戦中に作られた兵器人形だった!?
だが発見者のスミヤにはそんなことはどーでもよく、少女に「魔法少女モモ」と命名し、共に暮らすことにしたのだった。
スミヤとモモのマジカルでハレンチな生活が今始まる!? (出版社あらすじより)
「この漫画、あまりにも変態――。」 (1巻帯)
超インドアマンガ『桃色シンドローム』。なにせ第1巻(1~6話収録)では二人が出会う場面以外は全て変態スミヤの部屋でくっちゃべり。
どのくらいインドアかと言えば、全開笑顔で「でぱーとって所で買うんだぞっ 楽しいところなんだっ!!」とはしゃぐ美少女を前にして、カチカチネットショップで買い物終了するレベルです。とにかく外に行きません。しかも登場人物は1~5話までたったの2人。
物語も何もあったものじゃない状況ですが、脳みそ自体がバグだらけのスミヤと
物語は第二次世界大戦中作られた戦闘用アンドロイド・モモ(ツリ目美少女)を魔法少女にするために、ゲームで囲いケーキで釣って、ハッピーなエロゲライフを目指す主人公・スミヤがアレな方向に爆走する真正面からオタク向けエロコメディーです。
表紙どおりの砂糖菓子で作られたようなふわロリすいーとな女の子達が、スミヤのせいでひたすらしょーもないエロハプニングを繰り広げます。
といっても少年誌(?)なのでそこまで露骨なネタはなし。全裸よりは裸にマント、エロよりはパンチラ、直接系より妄想系の、微妙に残る健全風味がむしろいかがわしい。
変態スミヤが、時折妙に哲学的なことを言っては、ヒロインだけでなく読者までも誤魔化し誑かすのも面白いです(ノーパンから生物の存在証明まで飛んでみたり)。もっとも最終的には変態的なとんでも結論になるのですが。
全5巻という物語に対して登場人物は非常に少なく、二次元至上主義のエロゲオタ変態・スミヤ、ツンデレに見せかけて案外調子のいい人造少女・モモ、ロリータ天然美少女教師・歌奈(かな)、現役兵器少女(米軍製)兼腐女子の727号のみ。
他は歌奈を慕うヤンデレ百合っ娘と迷子の女の子がちょこちょこ登場するくらいです。
それなのにキャラの少なさを全く感じないのは、とにかく騒がしくて楽しくて馬鹿馬鹿しいから。気軽に気楽に楽しみたいときに最適のマンガだと思います。
特に1~4巻まではどこを見てもテンションMAXで、変な周波を出しているのではと思うほど楽しい気分になれました。
アンドロイドネタ
ヒロイン・モモと、敵製兵器少女727号がアンドロイドです。ただ、科学と陰陽師の融合で作られているので、純粋な機械というよりは「動く人形」という色が濃くなっています。
思考も感情も持っている二人ですが、あくまで「兵器」として作られているのが印象的でした。
5巻と全体を通しての感想は続きに。
極度のネタバレはありませんが、1~4とは異なった展開になっているので雰囲気バレも駄目という方は回避してください。
それから雑誌で読まれていた方は、ぜひ書き下ろしの5巻ラストを読んでください。
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