サマーウォーズ キング・カズマvsクイーン・オズ (1)/上田夢人 感想
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2010/03/15 21:04:00
2010/03/15 21:04:00
![]() | サマーウォーズ キング・カズマvsクイーン・オズ (1) (カドカワコミックスAエース) (2010/03/10) 上田 夢人 商品詳細を見る |
それは一年前に起きた物語。
キング・カズマが、まだただのカズマだった頃―その事件は起こった。
子供たちの結束、成長する絆、そしてやがて立ちはだかる伝説のアバター「クイーン・オズ」
…そしてキングの称号は?―これも新しい戦争だ。 (1巻裏表紙粗筋より)
映画『サマー・ウォーズ』スピンオフ、『サマーウォーズ キング・カズマvsクイーン・オズ』。
帯には原作:細田守とありますが、後書きを読むにコミカライズ担当上田夢人がストーリーも考えているようです。
でも面白い。本編のシステムOZに侵入した『敵』から、世界を守るために闘う主人公という壮大な物語とは異なり、こちらはあくまでゲームの中、電脳世界『OZ』の中でもさらに閉じられたアトラクション・OZマーシャルアーツチャンピオンシップ『OMC』が舞台になっています。
映画でははっきりと描かれなかったアバター同士のバトルがこの本では中心になっていて、それがとても面白かったです。
またサブキャラクターだったカズマの過去、キングカズマの誕生も描かれていて、オリジナル(?)でありながら、映画をしっかり補完できる形になっています。
第1巻はカズマとクラスメイトとの関係とOZシステムが中心になっていますが、2巻からは映画の舞台だった長野・陣内家が舞台になり、映画との関わりもよりはっきり出てくるのではないかと楽しみです。
謎の送信者からの「チートアイテム」とOZへのウィルス、OZへの執着とこういった舞台を描く上で避けられない問題も出、そちらがどうなるかも気になりました。
獣人ネタ。
カズマがOZで使用するアバター「キング・カズマ」が兎の獣人です。
ゲーム上のアバターではありますが、クールで凶暴な瞳の二足歩行の兎というビジュアルが非常に好みでした。
映画でも大活躍でしたが漫画版でも大活躍。ただ1年前が舞台なので、映画版と比べると多少ヘタレ(主にメンタル面で) 。
主線がはっきりした黒(映画だと赤)なのでモフモフ感はありませんが、その分派手に格好よく戦っています。
OZ世界で他のアバターと会話するシーンなど、映画では見られなかったほのぼのとした場面もあったのが良かったです。
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