アポクリファ/0(全3巻)/ゆうきあずさ 感想
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2010/03/14 22:02:11
2010/03/14 22:02:11
![]() | アポクリファ/0 (3) Gファンタジーコミックス (2004/03/27) ゆうき あずさ 商品詳細を見る |
奈落を統べる魔人の王の座をめぐり、無垢なる赤の王子アレクと冷徹なる青の王子プラチナ、二人の血をわけた兄弟の戦いが始まる…。
スタックソフトウェアの大人気winソフト『Apocripha/0』を、シナリオ・原画・企画担当のゆうきあずさ自らがコミック化! (1巻裏表紙粗筋より)
PCソフト『Apocripha/0』のコミカライズ作品です。コミカライズといってもストーリーは漫画オリジナルになっていて引っかかるところはありません。
キャラクターとの関係性を楽しむゲームに対して、漫画版は物語を魅せる作りになっているので、話自体はむしろ漫画版の方が面白くなっているのではないかと思いました。
登場人物は主人公の二人の王子とそれぞれの参謀、関西弁の明るい青年と暗い魔法使い、かわいいけものっ子と女盗賊、謎の少年と無口な大男+漫画オリジナルの少女一人です。
ゲームでは主人公が三人仲間を集め、その中からパートナーを1人選ぶというシステム。そして女性向(≠BL)の作品だからか、パートナーになるのは全員男性です。
TSFキャラは女盗賊・ロード。かつて呪いによってとある女性に姿を変えられた男性です。

TSキャラには珍しく性格は凶悪。ナイフなどの戦闘も得意ですが、場合によっては色仕掛けも辞さず、主人公を騙しにかかります。
腹黒い性格とポニーテールにチャイナドレスの美少女というギャップ、また本心では女の体を嫌いながら、一方でその肉体の美しさを利用するという計算高い性格も好みでした。
ただゲーム本編では描かれていた女性化する描写や原因、姿の元となった女性との関係がすべて排除され、元・男性であることが台詞でしかわからないのは残念でした。
獣人。
主人公達「魔人」によって迫害され滅ぼされかけている種族「アプラサス」が、動物の特徴を持った獣人です。
メインでは猫風耳と猫手グローブしっぽ付のアプラサス・プラムが登場します。
見た目は女の子のように可愛らしく子どもっぽい性格で、成り行きで主人公達と行動を共にするようになります。

獣人ものとしては微妙ですが、迫害される異種族ものとしては面白かったです(画像はギャグっぽいですが)。
可愛い絵柄とキャラクターに反し、内容は血まみれの殺し合いや秘めた憎悪などが主軸になっています。
読んでいて楽しい作品ではありませんが、シリアスなファンタジーが好きな方にはおすすめです。
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手術によって女に変えられた主人公の復讐TSFサスペンス。
アポクリファ/0のゆうきあずささんが原作を書かれています。
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