うたヒメ!(全1巻)/住吉文子 感想
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2010/03/09 21:53:44
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![]() | うたヒメ! (ドラゴンコミックスエイジ す 3-1-1) (2010/02/09) 住吉 文子 商品詳細を見る |
引きこもりの主人公・高宮史音。そんな彼のもとに、ある日巨大な荷物が送られてくる。そこには人型のミュージックプレイヤーが!? 人型ミュージックプレイヤー・プランが繰り広げるメロディアスストーリー開幕!! (出版社粗筋より)
アンドロイド(=人型ミュージックプレイヤー)が2体登場するギャグ漫画です。
表紙とタイトルで想像が付く人も多そうですが、リアルボーカロイド漫画です。ですが、透明感のある表紙と『心に響く旋律……ボクはその歌声に恋をした――』というセンチメンタルな帯に反して、中身はかなりギャグ。この表紙と帯でド音痴・耳血吹きまくりギャグを想像する人はあまりいないと思います。
元々作家さんのファンの方ならいいと思いますが、表紙買い・帯買いは間違ってもお勧めしません。カラーはとにかく、絵も正直あまりうまくないと思います。
ただこの作家さんの、全く萌えないロリキャラ大活躍ギャグが好きな方なら期待通りには楽しめるかと思います。
ヒロインの歌うロボット・プランは(どぎつい性格ですが)可愛いですし、一応萌え漫画らしく主人公に片思いのクラスメートや、敵対する謎の露出美女なんかも登場します。
そこまではじけてはいないのですが、謎の破天荒ロリが登場してちょこちょこバトルも交えてと、内容的には初期の『天のおとしもの』に近いです。
ただ過去のトラウマからピアノが弾けなくなった少年が主人公なので、設定はシリアスも多め。ギャグの中にほんのりしんみりする話もありました。
主人公の元に送られてきたプランは、世界を癒すために「歌うこと」に固執する以外はとても人間に近い存在として描かれています。機械というよりは、特殊な能力を持った元気(で電波な)女の子でした。
一方もう一人の
「人型ミュージックプレイヤー」であるのは同じですが、2体のアンドロイドが全く異なった性格と目的だったのが面白かったです。
表紙・帯と中身のギャップ、「俺達の戦いはこれからだ!!」の台詞が似合うラストはちょっと気になりましたが、「人型ミュージックプレイヤー」という設定に惹かれる方、やんちゃなロリのギャグ漫画が好きな方にはお勧めです。
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「うたヒメ!」同様、歌うために作られたアンドロイドが登場するコメディです。
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