True Emotions/Ceccarini Matte0 感想
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2010/01/02 00:46:24
2010/01/02 00:46:24
WEBコミックサイト「クラブサンデー」掲載の読みきり『True Emotions』が、近未来を舞台としたアンドロイド作品です。
True Emotions/Ceccarini Matte0/クラブサンデー(掲載期間:2010年1月1日~未定)/アンドロイド/ロボット
粗筋:2098年東京。とある青年が、恋人を連れ祖母の元を訪れた。敬愛する祖母のことを恋人に話す青年に、しかし祖母は苦しげな顔で昔のことを語り始めた。
50年前発明された人間と同じように「心」を持つアンドロイド・エモーショナル。しかし彼らは機械であるために何の権利を持つこともできないでいた。
感想:人の道具として作られたアンドロイドが「心」を持ったらどうなるか。そして「心」という自由な意思を持ってしまった道具を人はどう扱うのか。わずか40ページですが、非常に重厚な作品です。
祖母の口から語られるのは、男女のアンドロイド一体ずつと、それぞれの所有者である人間2人の4人です。
「心」を持ち、どれほど人に近い存在であっても道具としてしか扱われないエモーショナルと、道具としてしか見ることの出来ない所有者達。
登場人物は少ないのですが、だからこそ登場するエモーショナルと人間の心理は、鮮明に描かれています。
また背景の看板や特殊な形のシャトル、奇妙な形の家具にロボット達と、細部にわたり描き込まれた舞台が、作りものであるこの作品に説得力を持たせていました。
作者さんがイタリアの方ということもあるのか、多少時代がかった濃い絵柄は人を選ぶとは思いますが、硬派なSF作品が好きな方にはお勧めです。
またアンドロイドの姿を借りて、人の「愛」の在り方についても考えさせられる作品でした。
True Emotions/Ceccarini Matte0/クラブサンデー(掲載期間:2010年1月1日~未定)/アンドロイド/ロボット
粗筋:2098年東京。とある青年が、恋人を連れ祖母の元を訪れた。敬愛する祖母のことを恋人に話す青年に、しかし祖母は苦しげな顔で昔のことを語り始めた。
50年前発明された人間と同じように「心」を持つアンドロイド・エモーショナル。しかし彼らは機械であるために何の権利を持つこともできないでいた。
感想:人の道具として作られたアンドロイドが「心」を持ったらどうなるか。そして「心」という自由な意思を持ってしまった道具を人はどう扱うのか。わずか40ページですが、非常に重厚な作品です。
祖母の口から語られるのは、男女のアンドロイド一体ずつと、それぞれの所有者である人間2人の4人です。
「心」を持ち、どれほど人に近い存在であっても道具としてしか扱われないエモーショナルと、道具としてしか見ることの出来ない所有者達。
登場人物は少ないのですが、だからこそ登場するエモーショナルと人間の心理は、鮮明に描かれています。
また背景の看板や特殊な形のシャトル、奇妙な形の家具にロボット達と、細部にわたり描き込まれた舞台が、作りものであるこの作品に説得力を持たせていました。
作者さんがイタリアの方ということもあるのか、多少時代がかった濃い絵柄は人を選ぶとは思いますが、硬派なSF作品が好きな方にはお勧めです。
またアンドロイドの姿を借りて、人の「愛」の在り方についても考えさせられる作品でした。
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