アンシーズ2~刀侠戦姫言想録~(ライトノベル)/宮沢周 感想
admin≫
2010/01/01 01:31:23
2010/01/01 01:31:23
新年一冊目はいきなりライトノベルのご紹介です(2009年中に読み終わらなかった…)。
それでは『全ヒロインが女になった男』のとんでもTSライトノベル第二弾の感想をどうぞ。男の娘も登場します。
アンシーズ2~刀侠戦姫言想録~/宮沢周(イラスト:久世)/ライトノベル/TSF(変身)/女体化/女装/精神女性化/バトル
自らの男を武器へと変換し戦う「アンシー」となったトモ。そのせいで彼の生活は一変する。
その境遇を自ら打破するため、トモは「刀競大武会」と呼ばれるアンシーのバトルを勝ち抜くことを誓う。
チーム戦である刀競大武会では仲間どうしの連帯感や信頼感が重要になる。ところが、リーダーであるヒカルは徹底した秘密主義。
トモたちはそんなヒカルに疑念を抱き行動を起こすが、その結果、ちょっとしたトラブルになってしまう。
その上、トラブルが解消されないまま迎えたバトルで、「机の角」というアンシーの攻撃を受けたヒカルが気絶してしまい…!
第8回SD新人賞佳作受賞シリーズ、美少女任侠バトル第2弾。 (裏表紙あらすじより)
優勝者のどんな願いでもかなえるという「刀競大武会」で、女に変身し自らの「男」を武器として戦う「アンシー」達。
登場するヒロインたちがみんな男という馬鹿設定ですが、刀を折られると男に戻れなくなるという恐ろしい舞台、そして時には命を落とすことすらあるという場で闘う少年達の熱血シリアスバトル。
なのですが、今回はほぼ男性として登場するキャラクターや純粋な女の子も登場し、全キャラTSという特殊設定は薄くなっています。とは言えTSっ娘と女装っ子の登場は格段に多いです。
主人公からモブに到るまでほぼ全てのキャラクターがTSするわけですが、名前があるキャラは6名のみ。うち1名は常に全身鎧でTSヒロインとしては微妙なところです。
1巻に引き続き、強制的に女の子に変身してしまう主人公・トモ。女に変身し、すでに心も女性に変わっているミツウ。そして戦闘時のみ自由意志で変身する者に、自主的に女の子に変身する者、自分の本当の性別すら分からなくなった者。
全員女の子に変身というのは同じなのですが、それぞれの性格や状況に応じて「女性への変身」への考え方が異なっているのが魅力的です。
表紙の新キャラ・机の角(ツクエノカド)は気弱で優しいTSっ娘。男性時の姿は不明の美少女です。この子と主人公のTS百合もちょこっとだけ有り。
ヒロイン中唯一の男の娘、力王丸もかわいいです。メインヒロイン級だった1巻と比べ今巻では出番が減っているのが残念ですが、ふとした言葉の中に「体は男でも心は女の子」という苦悩を見せてくれ、ただ明るいばかりではない女装っ子の魅力を発揮していました。
「あたしたちは、少なくともあたしは、そんなことで人を区別したりはしない。だってあたし自身がそういう目にあってきたから」という力王丸の台詞が好きです。ちなみに実際はもっと長い台詞なのですが、とても熱くて良い台詞でした。
ちょっと残念だったのは1巻に引き続き、ヒロイン勢の男の姿の描写が無かったこと。これは好みの問題とは想いますが、個人的には物足りませんでした。
また1巻で登場した凶悪TSっ娘・ヨロコが退場、男前なヒカルも出番少な目と、メインに男性的なTSキャラが減ってしまったのも残念でした。敵の学生達は相変わらず女の子の姿で馬鹿な会話を繰り広げてくれるのですが、扱いはあくまでモブ止まりです。
二巻は熱いばかりの前回と比べ凶悪な敵も登場し、今後の展開が気になるところで終了です。ストーリーは進んでいるのですが、どうにも連載ものの途中の巻という印象が強く失速した感が否めません。
また癖の強いキャラクター同士の掛け合いが楽しい作品ですが、平然と殺人を行う敵が登場するあたりダークな方向へ突き進む可能性もありそうです。
新キャラでは女性に変身しない敵や、純・女の子(ただし性格は特殊)も登場し、TS要素も男の娘要素も多少減少しています。といっても他の作品と比べれば十分なので、そういったものが好きな方にはお勧めです。
ただ全体的に印象が薄く、笑ったり燃えたりできる場面も少ないので、そうでない方にはちょっとお勧めしづらい巻でした。
それでは『全ヒロインが女になった男』のとんでもTSライトノベル第二弾の感想をどうぞ。男の娘も登場します。
![]() | アンシーズ〈2〉刀侠戦姫言想録 (2009/12/25) 宮沢 周 商品詳細を見る |
自らの男を武器へと変換し戦う「アンシー」となったトモ。そのせいで彼の生活は一変する。
その境遇を自ら打破するため、トモは「刀競大武会」と呼ばれるアンシーのバトルを勝ち抜くことを誓う。
チーム戦である刀競大武会では仲間どうしの連帯感や信頼感が重要になる。ところが、リーダーであるヒカルは徹底した秘密主義。
トモたちはそんなヒカルに疑念を抱き行動を起こすが、その結果、ちょっとしたトラブルになってしまう。
その上、トラブルが解消されないまま迎えたバトルで、「机の角」というアンシーの攻撃を受けたヒカルが気絶してしまい…!
第8回SD新人賞佳作受賞シリーズ、美少女任侠バトル第2弾。 (裏表紙あらすじより)
優勝者のどんな願いでもかなえるという「刀競大武会」で、女に変身し自らの「男」を武器として戦う「アンシー」達。
登場するヒロインたちがみんな男という馬鹿設定ですが、刀を折られると男に戻れなくなるという恐ろしい舞台、そして時には命を落とすことすらあるという場で闘う少年達の熱血シリアスバトル。
なのですが、今回はほぼ男性として登場するキャラクターや純粋な女の子も登場し、全キャラTSという特殊設定は薄くなっています。とは言えTSっ娘と女装っ子の登場は格段に多いです。
主人公からモブに到るまでほぼ全てのキャラクターがTSするわけですが、名前があるキャラは6名のみ。うち1名は常に全身鎧でTSヒロインとしては微妙なところです。
1巻に引き続き、強制的に女の子に変身してしまう主人公・トモ。女に変身し、すでに心も女性に変わっているミツウ。そして戦闘時のみ自由意志で変身する者に、自主的に女の子に変身する者、自分の本当の性別すら分からなくなった者。
全員女の子に変身というのは同じなのですが、それぞれの性格や状況に応じて「女性への変身」への考え方が異なっているのが魅力的です。
表紙の新キャラ・机の角(ツクエノカド)は気弱で優しいTSっ娘。男性時の姿は不明の美少女です。この子と主人公のTS百合もちょこっとだけ有り。
ヒロイン中唯一の男の娘、力王丸もかわいいです。メインヒロイン級だった1巻と比べ今巻では出番が減っているのが残念ですが、ふとした言葉の中に「体は男でも心は女の子」という苦悩を見せてくれ、ただ明るいばかりではない女装っ子の魅力を発揮していました。
「あたしたちは、少なくともあたしは、そんなことで人を区別したりはしない。だってあたし自身がそういう目にあってきたから」という力王丸の台詞が好きです。ちなみに実際はもっと長い台詞なのですが、とても熱くて良い台詞でした。
ちょっと残念だったのは1巻に引き続き、ヒロイン勢の男の姿の描写が無かったこと。これは好みの問題とは想いますが、個人的には物足りませんでした。
また1巻で登場した凶悪TSっ娘・ヨロコが退場、男前なヒカルも出番少な目と、メインに男性的なTSキャラが減ってしまったのも残念でした。敵の学生達は相変わらず女の子の姿で馬鹿な会話を繰り広げてくれるのですが、扱いはあくまでモブ止まりです。
二巻は熱いばかりの前回と比べ凶悪な敵も登場し、今後の展開が気になるところで終了です。ストーリーは進んでいるのですが、どうにも連載ものの途中の巻という印象が強く失速した感が否めません。
また癖の強いキャラクター同士の掛け合いが楽しい作品ですが、平然と殺人を行う敵が登場するあたりダークな方向へ突き進む可能性もありそうです。
新キャラでは女性に変身しない敵や、純・女の子(ただし性格は特殊)も登場し、TS要素も男の娘要素も多少減少しています。といっても他の作品と比べれば十分なので、そういったものが好きな方にはお勧めです。
ただ全体的に印象が薄く、笑ったり燃えたりできる場面も少ないので、そうでない方にはちょっとお勧めしづらい巻でした。
- 関連記事
-
- セキホクジャーナル(全4巻)/小坂理絵 感想 ※Jコミ公開開始
- トランス・ヴィーナス(2)/たまきひさお 感想
- アンシーズ2~刀侠戦姫言想録~(ライトノベル)/宮沢周 感想
- 月夜のフロマージュ(2)/てぃんくる 感想
- 世界の果てで愛ましょう(2)/武田すん 感想