月夜のフロマージュ(2)/てぃんくる 感想
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2009/12/25 00:19:21
2009/12/25 00:19:21
![]() | 月夜のフロマージュ (2) (2009/12/26) てぃんくる 商品詳細を見る |
男の子から女の子になってしまい戸惑うことばかりのミゥ。
しかしめありと共に生活していくうちに、少しずつ女の子としての生活に慣れていってしまうのだった……。(裏表紙あらすじより)
裏表紙を見るとまるでミゥがメインで進むようですが、主役はヒロイン達です。話によっては最初と最後にしか登場しないものもあり、『世界の果てで愛ましょう』のようなTS主人公萌えではなく、あくまで一般的な萌え漫画で主人公が女の子に、というストーリーだと感じさせられました。
登場は少し控え目ですが、外見は申し分なく可愛らしく、おまけの折込ポスターではちょっと危ないサービスカットも披露しています。
また作中でも女の子との入浴シーンがあるのですが、あまり内面が描かれないミゥが、自分の体が自分の体でないことに落ち込んだり、元の体に戻ることを考えていたのが印象的でした。
物語は特に事件が起こるわけでもなく、可愛いバクの少女二人と主人公の会話メインで進みます。
会話主体で進む漫画、といったら会話に癖があって面白いものが多いですが、この作品はキャラ付の口調が気になるくらいでさらさらと流れていきます。
時々外出もしますが、歩行者などのモブは一切登場せず、店員としか会話をしないため、とり立てて何かイベントが起こるということもありません。
根幹を流れる物語やメッセージ性といったものも感じられません。
前巻で各キャラに様々な設定を匂わせていたので、てっきり2巻では話が進むのかと思ったのですが、2巻に進んでも時折それらしい言葉をつぶやく程度で、少女たちの日常に変化はありませんでした。
またこの漫画では、作者さんが女の子絵に萌えさせる漫画と割り切っているのか、背景がほとんど描かれていないのも特徴的です。
台所でお菓子作りの第十五夜に至っては、背景全て花柄等のトーンのみ、唯一の例外は主人公が触れている扉だけ(しかも1コマ)という荒技を繰り出しています。
でも絵は可愛いです。
カラーページも4ページ(ミゥ・めあり・夜璃の会話1ページ、めあり・夜璃のカラー2ページ、ミゥのもくじページ1ページ)+ミゥとめありの両面折込ポスターも付いてきます。
漫画としてはおすすめしづらいですが、この作者さんが描く可愛い女の子が好きで、イラスト集と割り切れる方には、悪くない本だと思います。
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