季刊S (エス) おとこのことおんなのこのあいだ~男装・女装・ユニセックス特集~ 感想
admin≫
2009/12/20 00:29:37
2009/12/20 00:29:37
『季刊S (エス)』 が、男装・女装・ユニセックス特集だったので買ってみました。
男装・女装充実のフルカラーイラストコーナーは眼福でしたが、男装・女装漫画目当てでの購入は???
季刊S (エス) 女装・男装・ユニセックス特集/女装/男装
人間には男、女という性別がありますが、文化的存在になってからの人間にとって、それは一様ではありません。乙女のような男子もいるし、ボーイッシュな女子もいます。
漫画やアニメにしても、「リボンの騎士」や「ベルサイユのばら」の時期から、性別を越境するキャラクターは人気を集め、男装や女装も好まれるモチーフです。
なぜ、このような人物像は愛されてきたのでしょうか。男の子と女の子のあいだには何があるのでしょう。次回は、性別を越境することで生まれる男子×女子の魅力に迫ります。(出版社紹介より)
それでは特集内容に分けてご紹介します。
その1.描き下ろしイラストページ
物によっては性別が不確かなものありますが、多数のイラストレーターさんの華やかな女装・男装イラストが掲載。
男装はシャープな印象のもの多め、女装は基本肌蹴た萌えエロイラストが多いです。どの絵も好みで、私はこの特集が一番面白かったです。
以下作家さんと描かれたイラストを掲載順にご紹介。性別不明のものは、女の子服→女装、男の子服→男装としています。
表紙
・水屋美沙&水屋洋花/女装(ナース)・男装(軍服)
見開き2ページイラスト
・タカハシマコ/6人の少年の女装(チュチュ)/ほんわか
・カジミヤ/4人の少女の男装/廃墟の少年のイメージ。健全
・キャタピラ/6人の少年の女装(男装風、メイド、お嬢様、全裸、下着3人)/ふんわりした萌えエロ
・竹中/6人の女性の男装(スーツ、ストリート、学ラン、チンピラ、ギャルソン、ロック)/おしゃれ系
・Dite/7人の少年の女装
(ウエディングドレス、ロリィタ、レースクィーン、チアガール、セーラー服、メイド、下着)/はっきりした絵柄の萌え系
1ページイラスト
・ほにゃらら/女装(ロリータな姫)・男装(王子)/耽美エロス
・kl/女装(3人のメイドに無理やり女装させられるショタ)/萌エロ
・岸田メル/学ラン+女物下着の男装/リアル系
・nyorotta/学ラン+包帯で男装/水彩画風イラスト。非萌え
・モルコ/不明/可愛い少年?少女?5人
・yukke/女装(お姫様)・男装(騎士)/等身低めのデフォルメイラスト
・遊季/女装(下着)/濃い女装
・るん太/不明/着ぐるみ風の少年?少女?7人
151ページからのSparkleというイラストコーナーにも、サイズは小さめですが女装男装イラストが掲載されています。
その2.男装・女装・ユニセックス作品・原画&インタビュー紹介
・アニメ「少女革命ウテナ」幾原邦彦/7ページ。美術背景に原画・監督インタビューとファン必見。
・漫画「オトメン(乙男)」菅野文/6ページ。キャラクター初期設定などもあり、やはりファン必見!でもこれ女装はちょろっとしか…。
・漫画「海月姫」東村アキコ/6ページ。ヒーローが女装キャラな少女漫画。こちらは女装キャラになった背景にも触れられています。
・漫画「放浪息子」志村貴子/4ページ。これだけインタビューはありません。一番読みたかったので残念でした。
その3.男装・女装漫画ブックガイド
合計4ページ。全ての作品の該当シーン画像が掲載されているのは良いですが、個人的には微妙な出来だと感じました。
特に、全11巻のうち数ページしか女装しないような漫画を、女装漫画として紹介しているのには驚きました。どの漫画も作品自体は面白いとは思うのですが…。
とりあえず紹介されているものの中で、『てるてる少年』『真理と新吾』『おばQ』はちょいネタだったかと思います。他にも「男装・女装」と紹介されると首を傾げたくなるものがちらほらと。
もちろん1話しかなくても良いものは良いですが、この特集で痛いのはどれが女装・男装メインで、どれが単なるイベントで終わるのか区別が付けづらいことです。
なので、この特集だけで男装・女装漫画の新規開拓をするのはおすすめできません。
もう一つの問題は、掲載作品が『お兄さまへ・・・』『はいからさんが通る』など比較的古い作品のものが多く、近年の作品があまり掲載されていないことです。特に電撃・エース・チャンピオンなどの『萌え漫画』は一切なし。
萌え要素が強いのは、アニメ化された『まりあ・ほりっく』と『ハヤテのごとく!! 』のみで、そもそも男性向け雑誌のものが少なく少女漫画38本に対し、14本しか掲載されていませんでした。
また少女漫画の方も、この人なら○○の方が女装・男装的に面白いのでは?と思うものもありました。
その4.男の子みたいな女の子と、女の子みたいな男の子の4コマ
西村キヌさんのイラストと4コマが2ページ掲載されています。
その5.写真・インタビュー
・『越境する性の波動』女装・男装・ニューハーフといった方の写真が掲載された本の解説のようなもの4ページ。
・男装している女の子へのインタビュー6ページ。
まとめ
男装・女装イラスト目当て、好きな作家さんのインタビュー目当てならお勧めできます。
ただ漫画特集目当てなら、購入はちょっと考えられたほうが良いかもしれません。
男装・女装充実のフルカラーイラストコーナーは眼福でしたが、男装・女装漫画目当てでの購入は???
![]() | 季刊S (エス) 2010年 01月号 [雑誌] (2009/12/15) 不明 商品詳細を見る |
人間には男、女という性別がありますが、文化的存在になってからの人間にとって、それは一様ではありません。乙女のような男子もいるし、ボーイッシュな女子もいます。
漫画やアニメにしても、「リボンの騎士」や「ベルサイユのばら」の時期から、性別を越境するキャラクターは人気を集め、男装や女装も好まれるモチーフです。
なぜ、このような人物像は愛されてきたのでしょうか。男の子と女の子のあいだには何があるのでしょう。次回は、性別を越境することで生まれる男子×女子の魅力に迫ります。(出版社紹介より)
それでは特集内容に分けてご紹介します。
その1.描き下ろしイラストページ
物によっては性別が不確かなものありますが、多数のイラストレーターさんの華やかな女装・男装イラストが掲載。
男装はシャープな印象のもの多め、女装は基本肌蹴た萌えエロイラストが多いです。どの絵も好みで、私はこの特集が一番面白かったです。
以下作家さんと描かれたイラストを掲載順にご紹介。性別不明のものは、女の子服→女装、男の子服→男装としています。
表紙
・水屋美沙&水屋洋花/女装(ナース)・男装(軍服)
見開き2ページイラスト
・タカハシマコ/6人の少年の女装(チュチュ)/ほんわか
・カジミヤ/4人の少女の男装/廃墟の少年のイメージ。健全
・キャタピラ/6人の少年の女装(男装風、メイド、お嬢様、全裸、下着3人)/ふんわりした萌えエロ
・竹中/6人の女性の男装(スーツ、ストリート、学ラン、チンピラ、ギャルソン、ロック)/おしゃれ系
・Dite/7人の少年の女装
(ウエディングドレス、ロリィタ、レースクィーン、チアガール、セーラー服、メイド、下着)/はっきりした絵柄の萌え系
1ページイラスト
・ほにゃらら/女装(ロリータな姫)・男装(王子)/耽美エロス
・kl/女装(3人のメイドに無理やり女装させられるショタ)/萌エロ
・岸田メル/学ラン+女物下着の男装/リアル系
・nyorotta/学ラン+包帯で男装/水彩画風イラスト。非萌え
・モルコ/不明/可愛い少年?少女?5人
・yukke/女装(お姫様)・男装(騎士)/等身低めのデフォルメイラスト
・遊季/女装(下着)/濃い女装
・るん太/不明/着ぐるみ風の少年?少女?7人
151ページからのSparkleというイラストコーナーにも、サイズは小さめですが女装男装イラストが掲載されています。
その2.男装・女装・ユニセックス作品・原画&インタビュー紹介
・アニメ「少女革命ウテナ」幾原邦彦/7ページ。美術背景に原画・監督インタビューとファン必見。
・漫画「オトメン(乙男)」菅野文/6ページ。キャラクター初期設定などもあり、やはりファン必見!でもこれ女装はちょろっとしか…。
・漫画「海月姫」東村アキコ/6ページ。ヒーローが女装キャラな少女漫画。こちらは女装キャラになった背景にも触れられています。
・漫画「放浪息子」志村貴子/4ページ。これだけインタビューはありません。一番読みたかったので残念でした。
その3.男装・女装漫画ブックガイド
合計4ページ。全ての作品の該当シーン画像が掲載されているのは良いですが、個人的には微妙な出来だと感じました。
特に、全11巻のうち数ページしか女装しないような漫画を、女装漫画として紹介しているのには驚きました。どの漫画も作品自体は面白いとは思うのですが…。
とりあえず紹介されているものの中で、『てるてる少年』『真理と新吾』『おばQ』はちょいネタだったかと思います。他にも「男装・女装」と紹介されると首を傾げたくなるものがちらほらと。
もちろん1話しかなくても良いものは良いですが、この特集で痛いのはどれが女装・男装メインで、どれが単なるイベントで終わるのか区別が付けづらいことです。
なので、この特集だけで男装・女装漫画の新規開拓をするのはおすすめできません。
もう一つの問題は、掲載作品が『お兄さまへ・・・』『はいからさんが通る』など比較的古い作品のものが多く、近年の作品があまり掲載されていないことです。特に電撃・エース・チャンピオンなどの『萌え漫画』は一切なし。
萌え要素が強いのは、アニメ化された『まりあ・ほりっく』と『ハヤテのごとく!! 』のみで、そもそも男性向け雑誌のものが少なく少女漫画38本に対し、14本しか掲載されていませんでした。
また少女漫画の方も、この人なら○○の方が女装・男装的に面白いのでは?と思うものもありました。
その4.男の子みたいな女の子と、女の子みたいな男の子の4コマ
西村キヌさんのイラストと4コマが2ページ掲載されています。
その5.写真・インタビュー
・『越境する性の波動』女装・男装・ニューハーフといった方の写真が掲載された本の解説のようなもの4ページ。
・男装している女の子へのインタビュー6ページ。
まとめ
男装・女装イラスト目当て、好きな作家さんのインタビュー目当てならお勧めできます。
ただ漫画特集目当てなら、購入はちょっと考えられたほうが良いかもしれません。
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