団地にロボがやってきた 感想
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2009/05/14 05:07:17
2009/05/14 05:07:17
![]() | 団地にロボがやってきた (B’s LOG Comics) (2008/05/31) 夏目 ココロ 商品詳細を見る |
団地にロボがやってきた/夏目ココロ/短編集/B's-LOG掲載/アンドロイド/ロボット
粗筋
人間とロボットが織りなす、優しくて切ない物語を集めた作品集。
感想
団地の管理人の元に試作品のお手伝いアンドロイドが派遣されて来る表題作、
お皿の上のものしか知らない子どもと、知識だけのロボットの「第一回食育裁判」
ロボットの為に失業者が溢れた町を舞台にした「荊の下で」の3作を収録。
3作品ともロボットを扱ってはいるものの、人とロボットの関わり方、ロボットに対する人の考え方が全く違うのが特徴的です。
また、それぞれコメディ風味、奇妙な話、暗い話と、話の雰囲気もまったく違います。
とりわけ「第一回食育裁判」は異彩を放っています。
子ども達と猫の格好をしたロボットの裁判という設定から、既に奇妙な感じですが、
裁判の内容というのが「さしみは海で泳ぐ」という「人心を惑わせる嘘」をつくロボットを、子どもたちが審議にかけるというものです。
審議前半はロボットの発言の真偽を、後半はロボットの刑罰についての話になります。
短い話ですが、なんとも言えない気持ち悪さが残ります。落ちも秀逸。
3作品に特に関連はありませんが、同じ世界の違う時代の話だと思って読むと面白いかもしれません。
他、ちょっぴりダークで不思議な雰囲気の短編3編収録。
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