アンシーズ~刀侠戦姫血風録~(ライトノベル)/宮沢周 感想
admin≫
2009/11/15 22:23:13
2009/11/15 22:23:13
今回はライトノベルのご紹介。かなり癖が強いですが、キャラが非常に好みの作品でした。
アンシーズ~刀侠戦姫血風録~/宮沢周(イラスト:久世)/ライトノベル/TSF(変身)/女体化/女装/精神女性化/ヤンデレ/バトル
常識的高校生・木之崎トモは、転入する火群ヶ棚学園高校を訪れた日、戦闘中の金髪碧眼の美少女ヒカルと出逢う。
状況を理解できぬまま戦いに巻き込まれたトモに、ヒカルは「カタナを抜け!」と命じる。それは、自らの男を武器へと変換して戦う「アンシー」になることを意味していた!!
カタナを抜き、強大な戦闘力を手にするトモ。だがその代償は肉体が女子に転ずることだった!摩訶不思議な学園でトモは名実ともに新たな自分になる!? (裏表紙あらすじより)
全ヒロインが男という、いかれた設定のライトノベルです。
モブで登場する女の子も男、敵の鎧少女も男、主人公大好きな美少女は男の娘。もちろん主人公も女の子に変身します。
自らの「男」を武器として戦い、折られると男に戻れなくなるという恐ろしい舞台で、外見美少女の男たちが熱いバトルを繰り広げます。
馬鹿らしい設定ですが、女になったことで狂ったり、精神的にきつい描写も多く、ダークな展開もあります。
TSFが好きな方はもちろんですが、女装やバトル、そして狂ったキャラが好きな方にもお勧めです。
TS率は非常に高く、また主人公の変身のみならず女体化ヒロインや精神まで女性化したキャラ、更には女装っ娘まで様々なTSキャラが登場。どのキャラも非常に濃ゆいです。
バトル中心なのでTSもののお約束エピソード(入浴や着替えなど)は一切ありませんが、女の子になった主人公が他のTSキャラに触られたり、男の娘とTSっ娘で修羅場を起こしたり、モブ同士がホモ百合に走ったりとちょこちょこ混じるコメディ部分はなかなか楽しいです。
キャラや設定の特殊性だけでなく、文章も癖があるように感じましたが、妙な力があって物語に引きずり込まれました。
難としては、主人公以外は男性時の姿が出なかったり、メインヒロインが女性的だったりと、TSが苦手な人への配慮が目立つように感じたことでしょうか。
おかげで一般的なライトノベルとしては読みやすくなっていますが、がっつりTSっ娘といちゃいちゃしたいというマニアックな方は物足りないかもしれません。また正体がアレというキャラが一人いるのも、TS的には少し残念でした(ストーリーとしては面白かったですが)。
女体化時のトモの反応や保健医の台詞など、面白いものも多くあったので、徹底的にTSギャグに走った作品も読んでみたいと思いました。
以下キャラクター紹介を少し。口調の参考に台詞も紹介します。
木之崎トモ:主人公。転校初日にバトルに巻き込まれ「アンシー」として戦うことになる。通常は男で、バトル時に女に変身。TS時は黒髪ストレートの純美少女。真面目な僕キャラだが人並みに女体に興味有り。
ヒカル:トモを巻き込む原因になった人。外見は金髪美少女。言動はかなり男らしい。
「ぐだぐだしてんなっ!抜刀しろぉっ!てめえの男を抜きやがれぇぇぇぇっ!」
俵屋力王丸(リキオウマル):ちっちゃくて少女趣味な洋服に身を包んだ学園のアイドル。でも男子校なので男の子。TS時はニューハーフみたいなオネーサン。
「男の子じゃないもん。あたし、女の子だもん。おっぱいだってそのうち大きくなるもん!!」
松平光羽(ミツウ):初っ端でトモに「カタナ」を折られ、完全に女性になってしまった元・男。「責任取ってください」とトモに迫ってくる。
女性になったことで狂った言動が増え、精神も次第に女性化。外見は肩までのストレートに冷たい目をした美人。常備品はカッターで、自分の手首やダーリンに使用可能。
「ダーリン、食がすすみませんね? おいしくないんですか? じゃぁ、私が特性スパイスを入れて差し上げますね」
七七七(ヨロコ):外見は中学生くらいの黒髪美少女だが、突然現われては「カタナ」をぶち壊していく神出鬼没の異常者。
「疼いてきたぁっ!なぁ、おにーさんよ!俺様と気持ちいいことしようぜぇ?」
黒耀(コクヨウ):全身甲冑を纏ったアンシー。女の子の体で、徹底した特撮バトルの悪役台詞を連発する。
「なかなか強かったな、キノサキよ!だが足りぬ!オレを倒すには、まだまだ足りぬわ!!」
ホヅミ先生:だらしない保健の先生。色んな意味で生徒が大好き。力を持っているので本来は男と思われるが、詳細は不明。TSっ娘萌えを語ってくれる貴重キャラ。
「さぁ、少年いやさ、少女、ついでに加えて美少女ぅ!ホヅミ先生にぃ、その肢体を余すところなく見せてもらおうかぁ」
変態的なTSキャラ達が、誰も彼もあくが強くて面白いです。
「アンシー」という仕組みを作った人間や、バトルの結末などは不明のままですし、ぜひ続編にも期待したいと思います。
続きには、もしかしたら女の子かもしれないキャラの名前を書いています。
完全にネタばれですので、気になる方だけご覧ください。
11/15追記:第2巻『アンシーズ2~刀侠戦姫言想録~』は2月25日に発売です。
参考:集英社スーパーダッシュ文庫来月以降の発刊予定
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![]() | アンシーズ―刀侠戦姫血風録 (集英社スーパーダッシュ文庫) (2009/09) 宮沢 周 商品詳細を見る |
常識的高校生・木之崎トモは、転入する火群ヶ棚学園高校を訪れた日、戦闘中の金髪碧眼の美少女ヒカルと出逢う。
状況を理解できぬまま戦いに巻き込まれたトモに、ヒカルは「カタナを抜け!」と命じる。それは、自らの男を武器へと変換して戦う「アンシー」になることを意味していた!!
カタナを抜き、強大な戦闘力を手にするトモ。だがその代償は肉体が女子に転ずることだった!摩訶不思議な学園でトモは名実ともに新たな自分になる!? (裏表紙あらすじより)
全ヒロインが男という、いかれた設定のライトノベルです。
モブで登場する女の子も男、敵の鎧少女も男、主人公大好きな美少女は男の娘。もちろん主人公も女の子に変身します。
自らの「男」を武器として戦い、折られると男に戻れなくなるという恐ろしい舞台で、外見美少女の男たちが熱いバトルを繰り広げます。
馬鹿らしい設定ですが、女になったことで狂ったり、精神的にきつい描写も多く、ダークな展開もあります。
TSFが好きな方はもちろんですが、女装やバトル、そして狂ったキャラが好きな方にもお勧めです。
TS率は非常に高く、また主人公の変身のみならず女体化ヒロインや精神まで女性化したキャラ、更には女装っ娘まで様々なTSキャラが登場。どのキャラも非常に濃ゆいです。
バトル中心なのでTSもののお約束エピソード(入浴や着替えなど)は一切ありませんが、女の子になった主人公が他のTSキャラに触られたり、男の娘とTSっ娘で修羅場を起こしたり、モブ同士がホモ百合に走ったりとちょこちょこ混じるコメディ部分はなかなか楽しいです。
キャラや設定の特殊性だけでなく、文章も癖があるように感じましたが、妙な力があって物語に引きずり込まれました。
難としては、主人公以外は男性時の姿が出なかったり、メインヒロインが女性的だったりと、TSが苦手な人への配慮が目立つように感じたことでしょうか。
おかげで一般的なライトノベルとしては読みやすくなっていますが、がっつりTSっ娘といちゃいちゃしたいというマニアックな方は物足りないかもしれません。また正体がアレというキャラが一人いるのも、TS的には少し残念でした(ストーリーとしては面白かったですが)。
女体化時のトモの反応や保健医の台詞など、面白いものも多くあったので、徹底的にTSギャグに走った作品も読んでみたいと思いました。
以下キャラクター紹介を少し。口調の参考に台詞も紹介します。
木之崎トモ:主人公。転校初日にバトルに巻き込まれ「アンシー」として戦うことになる。通常は男で、バトル時に女に変身。TS時は黒髪ストレートの純美少女。真面目な僕キャラだが人並みに女体に興味有り。
ヒカル:トモを巻き込む原因になった人。外見は金髪美少女。言動はかなり男らしい。
「ぐだぐだしてんなっ!抜刀しろぉっ!てめえの男を抜きやがれぇぇぇぇっ!」
俵屋力王丸(リキオウマル):ちっちゃくて少女趣味な洋服に身を包んだ学園のアイドル。でも男子校なので男の子。TS時はニューハーフみたいなオネーサン。
「男の子じゃないもん。あたし、女の子だもん。おっぱいだってそのうち大きくなるもん!!」
松平光羽(ミツウ):初っ端でトモに「カタナ」を折られ、完全に女性になってしまった元・男。「責任取ってください」とトモに迫ってくる。
女性になったことで狂った言動が増え、精神も次第に女性化。外見は肩までのストレートに冷たい目をした美人。常備品はカッターで、自分の手首やダーリンに使用可能。
「ダーリン、食がすすみませんね? おいしくないんですか? じゃぁ、私が特性スパイスを入れて差し上げますね」
七七七(ヨロコ):外見は中学生くらいの黒髪美少女だが、突然現われては「カタナ」をぶち壊していく神出鬼没の異常者。
「疼いてきたぁっ!なぁ、おにーさんよ!俺様と気持ちいいことしようぜぇ?」
黒耀(コクヨウ):全身甲冑を纏ったアンシー。女の子の体で、徹底した特撮バトルの悪役台詞を連発する。
「なかなか強かったな、キノサキよ!だが足りぬ!オレを倒すには、まだまだ足りぬわ!!」
ホヅミ先生:だらしない保健の先生。色んな意味で生徒が大好き。力を持っているので本来は男と思われるが、詳細は不明。TSっ娘萌えを語ってくれる貴重キャラ。
「さぁ、少年いやさ、少女、ついでに加えて美少女ぅ!ホヅミ先生にぃ、その肢体を余すところなく見せてもらおうかぁ」
変態的なTSキャラ達が、誰も彼もあくが強くて面白いです。
「アンシー」という仕組みを作った人間や、バトルの結末などは不明のままですし、ぜひ続編にも期待したいと思います。
続きには、もしかしたら女の子かもしれないキャラの名前を書いています。
完全にネタばれですので、気になる方だけご覧ください。
11/15追記:第2巻『アンシーズ2~刀侠戦姫言想録~』は2月25日に発売です。
参考:集英社スーパーダッシュ文庫来月以降の発刊予定
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