ボク×カノ/しまだ 感想
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2009/09/27 00:02:23
2009/09/27 00:02:23
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勉強も運動も苦手な翔太郎は。憧れのクラスメイト・弥生とロクに話すことも出来ない内気な男の子。
ある日、腐女子の姉に連れていかれた同人イベントで、まんまと女装コスプレをさせられ、しかも偶然居合わせた弥生に女装姿を見られてしまった!!
嫌われたくない翔太郎は、自分は「しょうこ」であると嘘をついて友達になってしまい…!?
内気な女装男子が繰り広げる、ちょっとエッチなドタバタラブコメディ登場!! (裏表紙あらすじより)
女装っ娘萌え漫画を買ったら、変態ギャグ漫画でした。
おかっぱでちびでダメダメなオタク少年・翔太郎が姉の命令で女装させられます。
が、女装して4ページ目で、興奮してエロモード全開になるので、無理矢理女装させられて~という雰囲気はありません。
女装ページは全体の半分かそれ以上。服装はアニメキャラにアリス服、ゴスロリ、パンクにセーラー戦士(?)など。
パステルカラーの表紙が可愛いですが、正直中の絵はあまりうまくありません。かわいらしくはあるものの、時々バランスが気になるところも。
が、翔太郎の変態エロ暴走っぷりが酷過ぎて、そんなことが些細なことに見えてきます。
初女装で写真を撮られて興奮、パンチラ強制されては泣きながら股間を押さえ、果ては人に見られることを想像してイッた目で涎を垂らす始末。
実際に何かあるわけではないのですが、表情がとことんエロで下品です。なぜか毎回太腿が濡れているのも気になる。
女の子にしても、腐女子で「しょうこ」に惚れてしまう無自覚百合な弥生、性別を隠し男装して執事喫茶で働く植松さん、挨拶とともに翔太郎の服を引き裂く姉に、「ノンストップ!アウトドアコンバイン!!」と叫びながら執事を夜道で襲うお嬢様と、アブノーマルなキャラばかり。
そんな変態達のどうしようもない言動が炸裂する一方で、翔太郎・弥生・植松さんの三角関係は、それぞれの心も見せつつきちんと描かれているのが好印象でした。
特に、女装している翔太郎に惚れてしまうドジっ娘イケメン男装少女の植松さんが、男装という秘密を抱え、その葛藤から「仲間」である翔太郎に惹かれてしまうというのが切なくて良かったです。
また馬鹿漫画なのに「女装/男装」という行為が容易に支持されるばかりでなかったのも、現実的で面白く感じました。
下品で変態で801耐性も必要というアレな話ですが、ハイテンションな変態ギャグと女装・男装が好きな方にはおすすめです。
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