椿ナイトクラブ(全７巻)/哲弘 感想

椿ナイトクラブ 1 (少年チャンピオン・コミックス) (2006/09/08) 哲弘 商品詳細を見る

椿ナイトクラブ/哲弘/全７巻/チャンピオン連載/女装/BL/近親相姦/Sヒロイン(２巻から登場)/百合(３巻から登場)/変態

※ v はハートだと思ってください。
泣き虫天然美少女v鉄拳桃色バトル？
茜をピンクな目線でイビっちゃダメv鉄拳美少女・椿五十六、メルヘンバトルで悪いヤツらにお仕置きしまくりvv騎士団間抗争、チョー激化v (１巻カバー裏あらすじより)
あらすじ通り、頭が悪い馬鹿漫画です。

主人公、兼姫(ヒロイン)の茜が、１巻で女装に目覚めてから、頻繁に女装しています。
表紙に対し、１、２巻は女装ネタが１ページずつと少ないですが、３巻ではセーラー服、４巻ではセーラー服＋ブルマ＋カツラ、他校の制服で３話、６巻でも身体測定に侵入したり着せられたりで、３話女装しています。更に毎回攫われては、全裸(時々半裸)を披露してくれます。下着姿だろうと平気でバトルを繰り広げる女子の中で、唯一まともな恥じらいを見せるのが可愛いです。

女装目当てだと４・６巻以外は物足りないと思いますが、スク水、ウエディングドレス、メイド服といった女装コスプレカバーと、カバー以上に酷いカバー下イラストは必見です。
なお茜は、五十六やホモの人にひたすら姫扱いされていますが、人並みにエロも好きな普通の少年です。

内容は、女装と裸担当の茜をはじめ、盗撮盗聴も辞さないシスコン、筋肉フェチ、性格悪い女の子大好きレズ、ロボに乗ってるナルシスト、大勢のスレイブを従え暗躍する女王様先生、隠れマゾで露出狂の姉御など、変態が大量に出てくる馬鹿バトル漫画です。

一応戦闘では、変態達も少年漫画らしく派手なガチバトルを繰り返しますが、魔拳レーヴァテインがメリケンサックだったり、執事が手刀で校舎を沈めたりと、まともなバトルものからは逸脱気味。
そして戦闘でどれだけ格好いい技を連発しようと、美系オーラを放とうと、気づいたら変態に進化しています。特に貧乳大好きな三輪さんは、
「2コ下ならば犯罪ではない!!オメデトウ、オレ!!!」
「2cm以上はオッパイではなくボインになる!!」
「男の乳はおっぱいだ!!!!」
と初登場で、いきなり迷言を飛ばしています。

アブノーマルな変態ばかり登場しますが、どのキャラも自由に変態道を爆走しているので、インモラル・退廃といったものは一切ありません。ついでにストーリーもろくにありません。ストーリーも毒も一切含まず、ただ勢いや台詞・キャラの変態さだけで笑わせる力は、素直にすごいと思います。
キャラはかなり多い(最終巻人物紹介では38人を達成)のですが、どのキャラも濃く、いろんな意味で活躍してくれるので「こいつ誰だっけ」と思うこともなく読むことができました。

変態漫画、男の子ヒロイン、馬鹿バトル。そんなものが好きな人にはお勧めです。

過去記事
ヤニーズ/哲弘 感想 ：主人公が二重人格の女装ヤンキー漫画
おまけで全巻８ページずつ『ヤニーズvs椿ナイトクラブ』が掲載。１・２巻は茜と五十六、３巻では貧乳大好きの三輪さんも登場します。