フレックスキッド(全2巻)/陽気婢 感想
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2009/08/25 02:55:13
2009/08/25 02:55:13

フレックスキッド/陽気婢/全2巻/少年キャプテン連載/TSF(変身)/女体化/SF/百合
良TSF作品ですが、1巻と2巻で方向性が変更されています。
1巻のTSF:男性に好意を持つと女性に、女性に好意を持つと男性になる「性の揺籃期」を持つ主人公が、くるくる性別を変えるSFコメディ。基本は男で、時折女に変身する。恋愛の相手は男だったり女だったり。女になったときは、男に戻ろうとしたり、女であることを隠したりする。
2巻のTSF:恋人の女の子と同じ学校に入学するため、女の子として全寮制の女子校に入学する話。恋愛の相手は女の子のみで、基本的に女のまま。変身はある程度自分の意志で操ることができる。恋愛の相手は女のみで、TSF的な面白さよりも、「男が女子校に侵入する」ということが中心。男になったときは、女に戻ろうとしたり、男であることを隠したりする。
以下各巻毎の感想です。
1巻感想:主人公のマオが、男にドキドキしたり、女性を嫌ったりすると性別が変わります。女体化時は外見・身長は変わらず、体型のみ変化。各話2回ほど変身しますが、変身後はすぐ戻ろうとするので、女の子の体を利用していたずらをしたり、自分の体を見たりという展開はありません。ありませんが、女になる→戻るためにに女子更衣室で下着を見る→折角なので付けてみる、等、変態くさい行為もちょこちょこと。
メインは、親友の日高くん、マオのことが大好きな吉川さん、電波なほわほわ少女の石田さんの4人で、全員仲が良くて明るいので、読んでいて楽しかったです。TS漫画としても面白いですが、SF学園ものとしても面白く、石田さんとUFOに連れて行かれたお兄さんの話は、いかにも少年向けSF漫画で特にラストはわくわくして読みました。どんな時でも、マオのことが大好きな吉川さんのセリフも素敵です。
2巻-女子校編-感想:女子に入学したマオが正体を隠しつつ、学園生活を送る話です。日高くんと石田さんの登場は少なめ。SF要素は少なく、女子校コメディが中心です。
同室の百合な女の子に襲われたり、体育倉庫で女の子のまま彼女といちゃいちゃしたりと、女子校潜入ものとしてはなかなか楽しいです。ただ、マオを落とそうとする百合少女や、マオの邪魔をする生徒会、男と疑い敵対する理事長が中心になっていて、マオ自身の出番が減ってしまっていることは残念でした。
1巻の続きではありますが、内容はあまりつながっていません。TSした主人公が男にときめいたりするのは苦手という方は、2巻のみ読まれても楽しめるかと思います。
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