恋鼻/Maki(作・momo) 感想

まずはこちらをご覧ください。

ネピア 鼻セレブティシュ 200組*3個パック (2008/11/07) ネピア鼻セレブ 商品詳細を見る

コンビにでも見かけるネピアの「鼻セレブ」というティッシュです。
可愛らしい動物の写真が目に付きます。

そしてこの動物達をモデルに、ネピアでネットコミックが連載されていました。
鼻セレWeb連載コミック http://www.hana-celeb.com/
恋鼻/作 momo、画 Maki/全７話/鼻セレWeb連載/獣人/愛憎劇/セレブ
※作中鼻歌が流れる場面がありますので、音量には注意してください。

どうして 何不自由なく暮らす僕らの恋は こんなにも 不自由なんだろう。恋する鼻セレブ――『恋鼻』)
(公式HPより)

『恋鼻』というタイトルからすでにアレな感じが漂いますが、中身も素晴らしいです。
まず動物漫画で、セレブな上流社会の愛憎ドロドロの昼メロ展開というのが素晴らしい。考えたの誰だ。

登場獣人はペンギン、ウサギ、ヒツジ、トラ、パンダ、ハムスターの６人。
肉体・思考・行動は完全に人間のセレブ。ただし頭部だけは完全に動物です。

男の前で可愛らしく微笑んでいた少女が、男が去った瞬間、真っ黒な笑みを零して他の女を皮肉る。友人思いのインテリ青年は、自分に恋を叫ぶ女に、他の男を誘うよう囁く。全７話の物語では、そんな昼メロ真っ青なドロドロ展開が繰り広げられます。でも頭部は動物。
絵柄はあまり好みではないのですが、表情のつけ方や台詞回しが、癖が強くて楽しいです。
また少ない話数で話が二転三転し、登場人物の心の裏の裏が明かされていくのは、素直に面白いと思えました。一話毎に主人公が変わるのも良かったです。

シリアスな展開ですが、ヒツジヒロインが
「まぁかわいいお顔。でも女なんて皆ヒツジの皮をかぶった狼ですからお気をつけあそばせ」
と言ったりする、ギャグだかシリアスだかよくわからない場面もありました。

動物要素が外見にしかないので獣人ものとして見ると微妙ですが、ドロドロ昼メロ＋セレブネタが好きな人にはお勧めです。