君は僕の虜なれ（３）/都築せつり 感想

君は僕の虜なれ 3 (プリンセスコミックス) (2009/07/16) 都筑 せつり 商品詳細を見る

※ネタバレが含まれます
君は僕の虜なれ（３）/都築せつり/３巻まで発売中/プリンセス連載中/サイボーグ/Sヒロイン/ヤンデレ/女装

１・２巻粗筋：大財閥の後継者に選ばれたために命を狙われる巴(ともえ)と、彼のメイド兼ボディガードとして派遣された戦闘メイド・偲倚(しい)。超・セレブ高校に通うことになった二人は、そこで学園の権利を握るための「チェス・ゲーム」に参加させられ・・・

３巻粗筋：学園内で迷子の少女・闇夜(あや)を保護した偲倚(しい)と巴(ともえ)。だけど闇夜は一筋縄ではいかない女の子で・・・？そしてついに登場した最後の殲滅姫(アニヒレイタ)・辰稀(とき)の秘密とは――!?(裏表紙粗筋より)

感想：今巻で登場する毒舌クールメイドの辰稀が、女装メイドでした。容姿も行動も、男といわれれば男に見えるし、女といわれると女に見えます。絵柄が可愛いというよりはキラキラした派手な感じなので、可愛い外見ではありません。似合うからというアホな理由で女装している割に、設定自体はシリアス寄り。

作品自体はとても強い女の子たちが、主人である男の子を守るために戦うバトルコメディ。３巻では戦闘時にセーラームーンをパロってみたりとギャグ度も高く、眼鏡にデスマス口調のドジっ子メイド偲倚を筆頭に、強化人間「殲滅姫」のボディコンメイド女王様、目的のためなら手段を全く選ばない腹黒美少女など女性陣のキャラも濃くて楽しいです。反面、男性陣はまともそうな外見が多いですが、腹に一物抱えている発言が多く、不穏な空気を漂わせます。

今巻で、強化人間「殲滅姫」たちが、死に瀕した人間を実験体として作られた、魂を持たない存在であることが明かされます。作中でも「殲滅姫」である女の子たちが、主である「縛る者(レストレイナー)」に異常な執着を見せるなどの場面があり、今後、辰稀も含め女性陣のヤンデレ展開もありそうなので楽しみです。