戦国BASARA 最終話(第１２話) 感想＆1、2話演出似たとこ探し

戦国BASARA 最終話 安土城天守　明日を懸けた死闘!!
BASARAのアバンは毎回センスがいいと思うのですが、今回は最高でした。
御館様と謙信の夢から竜虎の飛翔、そして安土城へ向かう場面への転換。
今回の政宗の登場場面は、１話を思いました。状況は違いますが、楽しそうに戦闘に出かけているところが似ている。表情とかも。さりげなく直江(愛の兜付)が混じっているのは笑いました。
激しい兵卒の盛り上がりから、OPへという流れがいいです。

OP後は、前回の続き。濃姫に銃を向けられ気を失った市。その市の周囲から、突如黒い手が湧き驚きに動きを止めた濃姫を襲います。
そして、光秀vs小十郎戦の本能寺へ。
子どもである蘭丸を楯にしようとする光秀と、構わずに光秀を切ろうとする小十郎。小十郎の激しい剣戟に吹き飛ばされた光秀は、己の槍に首を吊られ、燃え落ちる本能寺に一人残され灰と化します。

光秀死亡場面はきもくて笑うところなんでしょうか？やり過ぎと思う程の色物演技。ですが、首をつられ、生きたまま火に焼かれても、「熱い熱い」と笑い続ける明智には怖さを感じました。
本能寺から逃げ出した蘭丸に小さな紫の包みを渡し「どこへなりと仕官して、自分の力で生きていくんだな」と言い置き小十郎は本能寺へと向かいます。
場面戻って安土城。倒れた濃姫を見て、己の所業に恐怖する市。

一方、対織田連合軍は安土城へ。鉄壁の門に阻まれ足を止めた彼らを、海から謎の砲撃が襲う。しかし、その砲撃は西からの援軍長曾我部のものだった!!
長曾我部の砲撃、ほとんどが味方に当たってますが。「しかし、相当無茶する野郎だ」と笑う政宗。その直後に大砲で吹っ飛ばされる伊達軍モブ。しかしちょっと焦げただけで、当然のように復活します。
BASARA世界だと殺傷能力　大砲≦爆発＜銃　なんでしょうか？確実に２、３０人は死んでいそうな砲撃ですが、特に問題はないようです。

突入に成功し、織田軍と戦う政宗と幸村。それを眺める信長に、市が濃姫を殺めてしまったと話します。しかし、信長は濃姫の死を平然と受け入れ「あれも、その程度の女だったか」と応え、自分に刃を向けることもできない市に銃を構えます。
どうにか(空を飛んで)信長の元へと辿り着いた二人の前で、撃ち抜かれる市。「ありがとう、独眼竜。長政さまを悼んでくれて、あなたとたたかえて、ながまささまも、きっと―――」。涙を流しながらこと切れる市。彼女を見つめる２人に「うつけが二人」と笑う信長。

そして戦闘開始。
突如出現したステンドグラスの前に立つ信長と、対峙する二人。
政宗　「昔とそしてこれからの世に跋扈する全ての邪気と　魔性が人の形に固まった化け物としか映らねえ」
幸村「魔王、それがただの通り名でないこと、よく分かり申した!!」
信長「愚者どもよ、平伏せい。余が直々に、平坂へ送ってくれようぞ！」
よく分かりませんが、信長は本物の魔王だったようです。

先週まで酒を飲むことしかしていないおっさんでしたが、戦闘が開始されると、素晴らしい魔王っぷりを発揮。戦闘では朱雀翔、WAR DANCEで挑みますが、マントによって全ての攻撃と肉体を弾き飛ばされます。
壁を突き破り吹き飛ばされた政宗を追う信長。そしてその左目を抉りだそうとした時、機械音とともに爆散したはずの忠勝が飛来します。言葉を持たない忠勝の脳裏に家康の声が響き、ぼろぼろの装甲で信長に向かう忠勝。しかしその必死の突撃は容易く受け止められ、自らの爆発すらもマントに阻まれ、忠勝は塵と化しました。彼の死を前に、信長への激しい闘志に再び二人は立ち上がります。

この途中に映った、織田軍の裏切りで将を亡くした浅井軍が、銃弾の嵐に突っ込みばたばたと倒れていく描写が印象的でした。BASARAのアニメは、雑兵(という言い方もなんですが)がとても印象に残ります。チート技を持つ武将ばかりですが、まず「軍」があってこそという描かれ方だと思います。

他国の軍勢も安土城へとようやく到着。長曾我部は「富岳(水上要塞)の大筒、見事に当たったぜい!!」とハイテンション＆水上スキーで登場。毛利と違って名乗りもあげないので、ゲームを知らない人は、誰？で終わりそうです。
そして作られた包囲陣は光の輪を作り、その光が政宗と幸村の傷を癒します……ゲームの光の輪で回復を模倣しているのでしょうが、ゲーム未プレイの人には意味不明。
そして政宗と幸村の信長への突撃を皮切りに、今まで出番のなかった長曾我部、毛利、慶次の派手な攻撃が織田軍を襲います。長曾我部の攻撃を慌てて避ける夢吉が可愛いです。

６本の光とともに信長へと突撃しますが、再び吹き飛ばされ空へ。二人を吹き飛ばす時の信長の絵が、太い線でがりがりと描いたような線で格好いいです。
吹き飛ばされた二人を再び光の輪が包み、赤と青の焔は回転しながら大気圏を突っ切り信長へと突っ込みます。格好いいです。でも、大気圏はやり過ぎでは(笑)
二人の攻撃により激しい爆発が安土城を襲い、瘴気をまとった信長は眼を見開き笑いを浮かべたまま倒れます。そして朝日が昇りエンディングへ。

田んぼの傍で寝ている蘭丸。近づいた少女(いつき)に驚いた拍子に落とした紫の包みから、稲粒が零れ落ち、粒を拾い上げた少女と顔を見合わせ笑い合います。
場面転換。川の傍で話す武田と上杉の忍び二人。軽口を叩きあい、２人は軍へ。そしてOP曲とスタッフロールの中、甲斐の虎と軍神の川中島の戦い開始。
謙信「いまここではてようとも、くいとうれいのいっぺんもありません」
信玄「まだまだこの天下、若輩どもに預け置けん。いよいよ以て憚ろうぞ！」
この二人が死ななくて、本当に良かったです。アニメ中、散々「老い」や「世を譲って」というようなことを言っていた信玄が、最後にこんな台詞で締めてくれるとは。
最後は政宗と幸村が刀を合わせた爆発とともにタイトルロゴで終了。

ラストは途中のシリアスはどこへやら。アクセル全開で飛ばしてくれました。
いつきですが、声優さんが現在療養中なので、出番はないと思っていたのに、最後の最後で出してくれました。そもそも、31人もキャラがいるので、アニメ前は「絶対全員は出ないな」と思っていました。即死キャラがいたとは言え、全員登場させてくれたのが嬉しいです。
12話という短い期間に、特定の主役もいない格闘ゲームをここまで熱く作り込んでくれたスタッフさんに感謝します。


あと、ちょっと気になったので、最終話と１、２話の類似場面探してみました。
比較して見ると、ちょっと面白いかもしれません。
１話と最終話アバン
・上空からの軍隊の鳥瞰図と、崖下のアングルで軍の馬が谷を飛び越える場面(同じ場所？)。
・正面を向いた状態で、政宗が「Are you ready guys!!　なんとかかんとか(聞き取れなかった)」と言い、伊達軍が腕を振り上げる。最終話は他軍が追いかけて喚声を上げる。
１話前半の個別戦闘と安土城突入後の戦闘
・政宗：DEATH FANG？(六爪を振りかざして飛び上がり吹き飛ばし)。
・幸村：火炎車(槍を地面に突き刺し回転)。
１話の政宗VS幸村と安土城突入
・政宗と幸村が光になって空へ。
２話の政宗VS幸村(絵柄が変化したところ)と、二回目の光の輪で回復後信長に突入場面
・荒い絵柄で二人が描かれ、その間の斜めの区切りが縦になる。

他にもあるかもしれませんが、見つけたのはこれくらいでした。