恋する乙女と守護の楯 -The shield of AIGIS-(漫画版)/綾野なおと 感想
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2009/06/28 00:25:54
2009/06/28 00:25:54
![]() | 恋する乙女と守護の楯 -The shield of AIGIS- (角川コミックス・エース 239-1) (2009/06/26) 綾野 なおと 商品詳細を見る |
粗筋:決して、自分の正体がバレてはいけない。決して、自分が男だと悟られてはいけない。そして、護衛対象を護り抜かなければならない。女学生『山田妙子』として潜入した修史を待ち受けていたのは、禁断の花の園。全てが女子で覆い尽くされた、綺羅の空間。既に学園へと潜入している同業者と、敵のエージェントが入り乱れ、学園には、スリリングな毎日が溢れかえっていた。(ゲームHPより抜粋)
感想:女装女子校潜入もの。主人公である『山田妙子』(表紙のピンク髪)が、見た目は美少女の女装主人公です。全話女装をしていますが、モノローグでの一人称は「俺」で、女装にも最後まで抵抗を持っています。
女装した男の子が女子校へという、最近ではお約束とも化したパターンですが、この話では女装した男の子である前に、「ボディーガードである」ということを強調されています。ストイックで漢らしい女装キャラで、とても新鮮に感じました。
前半ではまだ女の子とお風呂に入ることになり真っ赤になってわたわたしたり、メイド服を着てみたりというヒロインとしての場面もあるのですが、後半では女装はしているものの表情は完全に男として描かれています。
女の子みたいな可愛らしい女装ヒロインを見たいという人にはお勧めできませんが、あくまで心は男のままで女装しているのが好きな人にはお勧めです。
角川のコミカライズは時折絵が微妙なことがあるのですが、この本は表紙よりも中の絵が綺麗&格好良かったです。特に表情が魅力的でした。前半(1~3話)は女の子と一緒にお風呂に入ったり、マッサージをしたりという女装主人公の萌え漫画、後半(4~7話)は戦闘が入るシリアスになっているのですが、前半と後半の『山田妙子』の顔つきが、まるっきり違っているのは面白かったです。前半は可愛い女の子、後半は精悍な美女という印象。
話は、長いゲームのストーリーを無理やり一冊にまとめているので、ダイジェスト感が強いです。前半に萌え・後半はバトルとシリアスとすっぱり分けているのは賛否あるかと思いますが、個人的には分かりやすくて良かったです。
キャラクターは、主人公・山田妙子をはじめ、ツンデレ生徒会長の雪乃、別組織の護衛・有里、ちょっと意地悪な生徒会役員sに、生粋のお嬢様・設子といいキャラが揃っているのですが、ページの都合上妙子と雪乃ばかりで、他のヒロインの出番はあまりありません。せめて2巻までなら、話も駆け足にもならず、他のヒロインの活躍も見れただろうに残念です。
書き下ろしの5ページは、有里や生徒会役員、設子メインのコメディです。
足かけになってしまっているのは残念でしたが、妙子は可愛いし美人だし、何より格好良い女装キャラが見れたので満足です。また、モノローグなどは完全に男なのに、最後の最後まで××××というのは面白かったです。
ゲームプレイ済の方は、よければ続きもご覧ください。
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