まほマほ(1巻)/児玉樹 感想
admin≫
2012/04/10 18:43:08
2012/04/10 18:43:08
粗筋は変身魔女っ子TSF風ですが、女装で妖怪漫画です。
話も絵も好みで個人的に大当たりでしたが、女体化目当ての方はご注意ください。
※改行後がネタばれになっています。
まほマほ/1~/児玉樹/少年エース連載中/女装/魔法少女/妖怪
メガネでチビな弾くんは、同じ図書委員の物部さんに淡い恋心を抱く思春期真っ只中の中学生。
そんな弾くんには誰にも言えない秘密があって…!?
児玉樹が贈るちょっと不思議な中学生魔女っ娘ラブコメディ☆

女装魔法少女連載「まほマほ」第1巻!
仕事モードのキラキラ女装魔法少女姿とちびで気弱な眼鏡少年時のギャップが激しくて面白いです。
しかし、妖怪退治でしか女装をしないので、実際女装するシーンはかなり少なめになっています。
特に後半は、弾が好意を抱いている少女・物部小毬とのダブル主人公のような展開になっており、ほとんど女装はありません。
しかし女装魔女っ娘ということを隠していることがストーリーの鍵になっているので、「女装」が物語の重要な要素になる作品が好きな方にはおすすめかと思います。
内容は魔女の家系に生まれた少年が、親に強制的に女装魔法少女にさせられるというストーリー。
同設定の作品だと既存の「おと×まほ」を思い出しますが、アレに負けず劣らず面白かったです。
「おと×まほ」は「魔法少女」として戦う少年がノイズという敵と戦うバトルもの、対してこちらは「マジカル☆ホップ」と「何もできない自分」というコンプレックスを抱えた少年ととある少女との物語。
どちらも可愛い男の子の女装コメディとしか思えない始まりですが、物語が進むうち主人公の成長を描く物語だということが明らかになっていきます。
戦いの中での思いと、少女との関わりの中で自分にできることを見つけていく物語。
設定も描かれるものも同じですが、全く異なった方向から切り込まれるストーリーに仕上がっているのが面白いです。
なお女装は変身でするので、魔法少女服に着替えたりの描写はありません。

そして変身シーンが無駄に格好いいです。
そして個人的にとても嬉しかったのは、魔法少女の表紙に反して「妖怪」漫画としても面白くなっていたことでした。
登場するのは犬神に二口女、ふらり火、山の主の獣、畳叩き。
元々作者の児玉樹さんの前連載作「てるてる天神通り」(神様がいる不思議な商店街を舞台にしたラブコメディ)の大ファンだったので、本作でも人と異なるモノとそれが見える人の関わりが描かれていたのは余計に嬉しく感じました。
何より前作同様、登場する人物がとにかく誠実で、悩みながらも前へ進もうとしているので、読んでいてとても前向きな気持ちになれました。
女装該当ページこそ20ページ程と少ないですが、女装魔法少女や妖怪、可愛い成長ストーリーが好きな方にはお勧めです。
以下ネタばれ注意
巫女の家系育ちの弾の憧れの少女・小毬が、妖怪を使役する家系でたくさんの妖怪と一緒に暮らしています。

前半で「魔法少女」であることに隠し、自分や家系を否定している弾同様、彼女も人に怖れられる妖怪の存在を隠し、人と家族同然の妖怪達とどう生きるかに苦しんでいます。
物語の中では、弾が妖怪の正体を調べるために民俗学の本を読んだり、妖怪の行動から小毬が正体(?)を暴いたりという場面もありました。

また小毬と妖怪達との関わりも魅力的で、特に小毬の保護者と妖怪二つの立場から語る二口女の話は興味深かったです。
話も絵も好みで個人的に大当たりでしたが、女体化目当ての方はご注意ください。
※改行後がネタばれになっています。
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メガネでチビな弾くんは、同じ図書委員の物部さんに淡い恋心を抱く思春期真っ只中の中学生。
そんな弾くんには誰にも言えない秘密があって…!?
児玉樹が贈るちょっと不思議な中学生魔女っ娘ラブコメディ☆

女装魔法少女連載「まほマほ」第1巻!
仕事モードのキラキラ女装魔法少女姿とちびで気弱な眼鏡少年時のギャップが激しくて面白いです。
しかし、妖怪退治でしか女装をしないので、実際女装するシーンはかなり少なめになっています。
特に後半は、弾が好意を抱いている少女・物部小毬とのダブル主人公のような展開になっており、ほとんど女装はありません。
しかし女装魔女っ娘ということを隠していることがストーリーの鍵になっているので、「女装」が物語の重要な要素になる作品が好きな方にはおすすめかと思います。
内容は魔女の家系に生まれた少年が、親に強制的に女装魔法少女にさせられるというストーリー。
同設定の作品だと既存の「おと×まほ」を思い出しますが、アレに負けず劣らず面白かったです。
「おと×まほ」は「魔法少女」として戦う少年がノイズという敵と戦うバトルもの、対してこちらは「マジカル☆ホップ」と「何もできない自分」というコンプレックスを抱えた少年ととある少女との物語。
どちらも可愛い男の子の女装コメディとしか思えない始まりですが、物語が進むうち主人公の成長を描く物語だということが明らかになっていきます。
戦いの中での思いと、少女との関わりの中で自分にできることを見つけていく物語。
設定も描かれるものも同じですが、全く異なった方向から切り込まれるストーリーに仕上がっているのが面白いです。
なお女装は変身でするので、魔法少女服に着替えたりの描写はありません。

そして変身シーンが無駄に格好いいです。
そして個人的にとても嬉しかったのは、魔法少女の表紙に反して「妖怪」漫画としても面白くなっていたことでした。
登場するのは犬神に二口女、ふらり火、山の主の獣、畳叩き。
元々作者の児玉樹さんの前連載作「てるてる天神通り」(神様がいる不思議な商店街を舞台にしたラブコメディ)の大ファンだったので、本作でも人と異なるモノとそれが見える人の関わりが描かれていたのは余計に嬉しく感じました。
何より前作同様、登場する人物がとにかく誠実で、悩みながらも前へ進もうとしているので、読んでいてとても前向きな気持ちになれました。
女装該当ページこそ20ページ程と少ないですが、女装魔法少女や妖怪、可愛い成長ストーリーが好きな方にはお勧めです。
以下ネタばれ注意
巫女の家系育ちの弾の憧れの少女・小毬が、妖怪を使役する家系でたくさんの妖怪と一緒に暮らしています。

前半で「魔法少女」であることに隠し、自分や家系を否定している弾同様、彼女も人に怖れられる妖怪の存在を隠し、人と家族同然の妖怪達とどう生きるかに苦しんでいます。
物語の中では、弾が妖怪の正体を調べるために民俗学の本を読んだり、妖怪の行動から小毬が正体(?)を暴いたりという場面もありました。

また小毬と妖怪達との関わりも魅力的で、特に小毬の保護者と妖怪二つの立場から語る二口女の話は興味深かったです。
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