とんでもナイト(全3巻)/小坂理絵 感想 ※Jコミ公開中
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2012/02/19 23:56:53
2012/02/19 23:56:53
![]() | とんでもナイト 1 (講談社コミックスなかよし) (1997/02) 小坂 理絵 商品詳細を見る |
公開ページ:http://www.j-comi.jp/book/comic/41511
屋敷カンナはごく普通の高校生。年頃の女の子らしく、フツーの恋に憧れている。
しかし、カンナの父親・ムサシは「超」がつくほどの過保護。ある日、カンナが恋をしたと知ったムサシは、変な虫をつけさせないように、とボディーガードロボット・小次郎を作ってしまう。
カンナの大反対をよそに、彼女の従兄弟として学校にも通い、(不自然ながらも)ムサシのプログラム通りカンナを守る小次郎。はじめは非常に嫌がり、小次郎を毛嫌いするカンナだったが、段々と小次郎に惹かれていく。また、小次郎も、カンナと触れ合うことで、あるはずのない“感情”が芽生え始め……。(Wikipedia粗筋より)
女子高校生・屋敷カンナとマッドサイエンティストの父親に作られたアンドロイド・小次郎のラブコメディ。
ラブコメといってもラブ度はかなり薄く、特に序盤は無表情・無感情のアンドロイドに振り回されるハイテンションコメディという色が強いです。
美形アンドロイドと平凡な少女という設定の作品は多いのですが、この作品が異色だと感じるのは「小次郎」の造詣。
基本無表情で髪艶、目もハイライトなし、さらにやたらと首が落ちる。身体能力・計算能力はやたらと高いものの他キャラと比べてあまりに人らしくない外見で、美形という設定には首を傾げました。
しかし人間と同じように接していくカンナと過ごすうち、次第に内面と表情が変化し、髪艶もハイライトもないのに人のように感じられていく描写はとてもよかったです。
また小次郎以外にも、主人公を含めどの人物も妙に人間臭いのも面白いです。
小次郎に憧れる少女が小次郎の正体を知り豹変したり、どれほど人のようにしてみても「機械」として小次郎を見てみたり。
特に「平凡」という設定の筈のカンナの精神的なタフさは魅力的でした。
私はこの漫画を小学校の時に読んでいたのですが、今読んでも十分に面白いです。
この作者さんの作品はJコミで幾つか公開されていますので、この作品が気に入られた方はそちらもおすすめです。
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こちらは霊媒体質の主人公の憑依系ラブコメディになります。
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