國崎出雲の事情(8巻)/ひらかわあや 感想
admin≫
2012/01/25 01:14:15
2012/01/25 01:14:15
日をまたいでしまいましたが「國崎出雲の事情」8巻感想です。
國崎出雲の事情/ひらかわあや/1~8/少年サンデー連載中/女装/コメディ
男らしくあろうと振る舞いながらも、周りから女の子扱いされっぱなしの超美形女形役者・國崎出雲。
歌舞伎役者修行に励む毎日だが、今回も生徒会室のセレブと揉めてしまい……
対決する演目は「桜姫東文章」、波瀾必至の結末や如何に!?
出雲銀幕デビューの8巻。

今回のメインはこれまでの歌舞伎舞台から少し離れて、出雲が映画の主役をさせられることになる話です。
それから、読み切りメイド喫茶ハロウィン回と、文化祭の話、書き下ろしの斬歌舞伎日常漫画3ページが収録されています。
カバー下は毎度の4コマとキャラクター紹介。今回は男の娘・累と文化祭編で再登場した藤次郎のプロフィールになります。
そしてカバー裏はハロウィーン衣装の出雲とちびキャラs。
読み切りハロウィンの魔女っ娘衣装も可愛いのですが、カバー下はセクシーな小悪魔姿で登場です。

今回は「映画」を舞台にした話でしたが、前向きな出雲と出雲の周囲を引っ掻き回す友人達、そしてともに舞台をすることになるライバルという構図は同じです。
映画タイトルは「桜姫」。映画と言っても歌舞伎「桜姫東文章」を下敷きにした作品なので、要所要所で歌舞伎について触れているのもこれまたいつも通り。
帯に映画と書かれていたのでてっきり今回歌舞伎はお休みかとも思ったのですが、映画の役に歌舞伎の仕草を取り入れるなど、視点を変えて歌舞伎について描かれています。
そんなわけで歌舞伎を中心にした話というのはいつも通りなのですが、これまでと決定的な違いが一つ。
「女形」という正体を隠すため、「女優」として映画に参加することになります。
毎度何かと女装したりさせられたりしている出雲ですが、今回は役以外にも撮影現場で常に女装しなければならないことに。
メイド喫茶で鍛えた女装術を活かす出雲と、完全に女の子扱いのスタッフ、そして暴走する友人(特に紗英)が面白いです。
話の方は「イケメンアイドル」として人気の桐矢臣(きりやじん)との映画撮影が主になっています。
出雲を生徒会に引き入れようとし、キス紛いのことまでしてくる臣。
臣に振り回され、「映画」というなれない場で演じることになる出雲ですが、どんな時も変わらない出雲らしさで撮影に挑んでいきます。
前回の長編では、舞台裏での闇討ちや画策などときな臭い場面もありましたが、今回は割りと正々堂々とした内容だったように思います。
何といっても現代服で演じる出雲が新鮮で可愛かったです。
残り2話は「メイド喫茶ハロウィン」と文化祭1話目。

メイド喫茶編では、出雲を初めとしたメイドと客達が、ハロウィンコスで宝探しをすることに。
魔女っ娘出雲は吸血鬼姿の紗英と、出雲が気になるナンバー2メイド・杏李は未だにメイド喫茶常連の松樹と、それぞれペアを組むことになります。
最終話は「文化祭編」の第一話。この話だけ女装をしていない出雲ですが、おそらく強制的に女装させられそうなところで次巻に続く、となっています。
歌舞伎話も勿論好きですが、これまで登場したキャラクターがちょこちょこ再登場する学園でのイベントは気楽お手軽に読めて楽しいです。
今回加賀斗・累の女装はどちらも少ししかなかったのは残念ですが、「映画」を通して歌舞伎やそれぞれの役者が描かれるのはとても新鮮でした。
既刊感想 : 1巻 / 2巻 / 3巻 / 4巻 / 5巻 / 6巻 / 7巻
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男らしくあろうと振る舞いながらも、周りから女の子扱いされっぱなしの超美形女形役者・國崎出雲。
歌舞伎役者修行に励む毎日だが、今回も生徒会室のセレブと揉めてしまい……
対決する演目は「桜姫東文章」、波瀾必至の結末や如何に!?
出雲銀幕デビューの8巻。

今回のメインはこれまでの歌舞伎舞台から少し離れて、出雲が映画の主役をさせられることになる話です。
それから、読み切りメイド喫茶ハロウィン回と、文化祭の話、書き下ろしの斬歌舞伎日常漫画3ページが収録されています。
カバー下は毎度の4コマとキャラクター紹介。今回は男の娘・累と文化祭編で再登場した藤次郎のプロフィールになります。
そしてカバー裏はハロウィーン衣装の出雲とちびキャラs。
読み切りハロウィンの魔女っ娘衣装も可愛いのですが、カバー下はセクシーな小悪魔姿で登場です。

今回は「映画」を舞台にした話でしたが、前向きな出雲と出雲の周囲を引っ掻き回す友人達、そしてともに舞台をすることになるライバルという構図は同じです。
映画タイトルは「桜姫」。映画と言っても歌舞伎「桜姫東文章」を下敷きにした作品なので、要所要所で歌舞伎について触れているのもこれまたいつも通り。
帯に映画と書かれていたのでてっきり今回歌舞伎はお休みかとも思ったのですが、映画の役に歌舞伎の仕草を取り入れるなど、視点を変えて歌舞伎について描かれています。
そんなわけで歌舞伎を中心にした話というのはいつも通りなのですが、これまでと決定的な違いが一つ。
「女形」という正体を隠すため、「女優」として映画に参加することになります。
毎度何かと女装したりさせられたりしている出雲ですが、今回は役以外にも撮影現場で常に女装しなければならないことに。
メイド喫茶で鍛えた女装術を活かす出雲と、完全に女の子扱いのスタッフ、そして暴走する友人(特に紗英)が面白いです。
話の方は「イケメンアイドル」として人気の桐矢臣(きりやじん)との映画撮影が主になっています。
出雲を生徒会に引き入れようとし、キス紛いのことまでしてくる臣。
臣に振り回され、「映画」というなれない場で演じることになる出雲ですが、どんな時も変わらない出雲らしさで撮影に挑んでいきます。
前回の長編では、舞台裏での闇討ちや画策などときな臭い場面もありましたが、今回は割りと正々堂々とした内容だったように思います。
何といっても現代服で演じる出雲が新鮮で可愛かったです。
残り2話は「メイド喫茶ハロウィン」と文化祭1話目。

メイド喫茶編では、出雲を初めとしたメイドと客達が、ハロウィンコスで宝探しをすることに。
魔女っ娘出雲は吸血鬼姿の紗英と、出雲が気になるナンバー2メイド・杏李は未だにメイド喫茶常連の松樹と、それぞれペアを組むことになります。
最終話は「文化祭編」の第一話。この話だけ女装をしていない出雲ですが、おそらく強制的に女装させられそうなところで次巻に続く、となっています。
歌舞伎話も勿論好きですが、これまで登場したキャラクターがちょこちょこ再登場する学園でのイベントは気楽お手軽に読めて楽しいです。
今回加賀斗・累の女装はどちらも少ししかなかったのは残念ですが、「映画」を通して歌舞伎やそれぞれの役者が描かれるのはとても新鮮でした。
既刊感想 : 1巻 / 2巻 / 3巻 / 4巻 / 5巻 / 6巻 / 7巻
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