げんしけん二代目の弐(11)/木尾士目 感想
admin≫
2011/12/26 19:50:33
2011/12/26 19:50:33
女装腐女子も登場のオタク漫画「げんしけん」新シリーズ第2巻が発売!
一巻では女装っ娘・波戸の腐女子思考が幽体離脱してみたり、腐女子ネタばかりか波戸とオタク青年斑目の危ない関係などがありました。
そして今回の2巻では、前半はコミフェス準備での腐女子×女装美少女中心、後半のコミフェス本番では金髪美女と女装っ娘のオタクメガネを巡るバトルと更にカオスなことに。
腐女子用語が分からない読者完全放置の、腐男子波戸の暴走ぶりが酷い巻でした。
げんしけん二代目の壱/木尾 士目/1~2/青春/コメディ/腐女子/オタク/女装/TSF?/女体化?(妄想内で女性化、今回は該当シーン少なめです)
※11となっていますが、10巻からも読むことができます。
すっかり現視研に定着したオトコの娘・波戸賢二郎。
自身の容姿にコンプレックスを持つ矢島、あっけらかんとしつつも考えが読めない吉武とともに、新入生トリオで大学生活を満喫する。
荻上の原稿をみんなで手伝ったり、コミフェスに初参加したりと大忙し。コスプレも初体験した波戸くんは、斑目のために奮闘したりもするのだ!
既刊と同様、描き下ろしのおまけページも大量に収録!

女性である矢島が女装っ娘(波戸)を男として見てしまう前半、女装っ娘が女性をライバル視して男性を意識(?)してしまう後半と、女性×女装、女装×男性両方盛りだくさんの内容でした。

前半の矢島視点は少しよくある(?)恋のから騒ぎ。
前シリーズではオタクの斑目と現実主義のギャル・咲との関係が描かれていましたが、二代目のと波戸とは、ちょうど斑目と咲目の関係と対になっているように感じました。
実際のところオタ対リア充から、腐女子対腐男子、しかもそれぞれコンプレックス持ちと、斑目・咲の関係よりも余程近くはあるのですが、女性であることを捨てた発言を繰り返すしながら、過剰に波戸の「男性」という事実と振り回される。
特に波戸に服を貸すことになるエピソードでの焦りぶりは、面白くもあり、健気にも見えました。

一方で波戸の方はというと、こちらは自分の「女性」を保つことに精一杯…だった筈が、斑目を意識した描写が増加。
友情だとは思うのですが、波戸の容姿、赤面症気味で懸命なところ、さらに「自分×斑目」まで妄想してしまう天然腐女子思考のせいでよくわからない関係になってしまっています。
しかも妄想の中で女体化した自分(当然腐女子)が萌え発言を繰り返しているという…。

色々と特殊な人物ですが、カツラを被るように、女声と男声、女性と男性を使い分け、あくまで異性愛者である波戸の言動は、男の娘アンソロなどでは見られない描写で面白かったです。
そして斑目を庇うためのとんでもない発言と、その後日談…。
コミフェスも相当酷いのですが、波戸の腐女子ぶりが発揮される後日談での斑目は、本当に可哀想になりました。
中盤では荻上のトラウマの原因も登場しますが、そちらはあくまで「過去」の出来ごととして終了。
そんな表現の中でも、二代目はあくまで「一年生」の物語なのだと感じました。
また元祖女装っ娘もほんの少しだけ登場します。ちなみに今回は高坂の恋人で斑目の思い人・咲は登場しません。

一代目よりも酷いことになっていますが、内容は気楽なオタ漫画+爽やか?大学生活の楽しいコメディです。
腐女子・BLといったネタが無理という方には向きませんが、オタ活動と青春ものが好きな方におすすめです。
既刊感想:げんしけん二代目の壱(10)/木尾士目 感想
関連記事:フダンシフル(1)/もりしげ 感想
※性別を隠して腐女子としてイベントに参加している女装少年のオタクコメディ。
一巻では女装っ娘・波戸の腐女子思考が幽体離脱してみたり、腐女子ネタばかりか波戸とオタク青年斑目の危ない関係などがありました。
そして今回の2巻では、前半はコミフェス準備での腐女子×女装美少女中心、後半のコミフェス本番では金髪美女と女装っ娘のオタクメガネを巡るバトルと更にカオスなことに。
腐女子用語が分からない読者完全放置の、腐男子波戸の暴走ぶりが酷い巻でした。
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※11となっていますが、10巻からも読むことができます。
すっかり現視研に定着したオトコの娘・波戸賢二郎。
自身の容姿にコンプレックスを持つ矢島、あっけらかんとしつつも考えが読めない吉武とともに、新入生トリオで大学生活を満喫する。
荻上の原稿をみんなで手伝ったり、コミフェスに初参加したりと大忙し。コスプレも初体験した波戸くんは、斑目のために奮闘したりもするのだ!
既刊と同様、描き下ろしのおまけページも大量に収録!

女性である矢島が女装っ娘(波戸)を男として見てしまう前半、女装っ娘が女性をライバル視して男性を意識(?)してしまう後半と、女性×女装、女装×男性両方盛りだくさんの内容でした。

前半の矢島視点は少しよくある(?)恋のから騒ぎ。
前シリーズではオタクの斑目と現実主義のギャル・咲との関係が描かれていましたが、二代目のと波戸とは、ちょうど斑目と咲目の関係と対になっているように感じました。
実際のところオタ対リア充から、腐女子対腐男子、しかもそれぞれコンプレックス持ちと、斑目・咲の関係よりも余程近くはあるのですが、女性であることを捨てた発言を繰り返すしながら、過剰に波戸の「男性」という事実と振り回される。
特に波戸に服を貸すことになるエピソードでの焦りぶりは、面白くもあり、健気にも見えました。

一方で波戸の方はというと、こちらは自分の「女性」を保つことに精一杯…だった筈が、斑目を意識した描写が増加。
友情だとは思うのですが、波戸の容姿、赤面症気味で懸命なところ、さらに「自分×斑目」まで妄想してしまう天然腐女子思考のせいでよくわからない関係になってしまっています。
しかも妄想の中で女体化した自分(当然腐女子)が萌え発言を繰り返しているという…。

色々と特殊な人物ですが、カツラを被るように、女声と男声、女性と男性を使い分け、あくまで異性愛者である波戸の言動は、男の娘アンソロなどでは見られない描写で面白かったです。
そして斑目を庇うためのとんでもない発言と、その後日談…。
コミフェスも相当酷いのですが、波戸の腐女子ぶりが発揮される後日談での斑目は、本当に可哀想になりました。
中盤では荻上のトラウマの原因も登場しますが、そちらはあくまで「過去」の出来ごととして終了。
そんな表現の中でも、二代目はあくまで「一年生」の物語なのだと感じました。
また元祖女装っ娘もほんの少しだけ登場します。ちなみに今回は高坂の恋人で斑目の思い人・咲は登場しません。

一代目よりも酷いことになっていますが、内容は気楽なオタ漫画+爽やか?大学生活の楽しいコメディです。
腐女子・BLといったネタが無理という方には向きませんが、オタ活動と青春ものが好きな方におすすめです。
既刊感想:げんしけん二代目の壱(10)/木尾士目 感想
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※性別を隠して腐女子としてイベントに参加している女装少年のオタクコメディ。
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