ゆかりズム(2)/潮見知佳 感想
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2011/12/24 19:56:40
2011/12/24 19:56:40
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※ またメインヒロインが前世では男性だったというものもありますが、こちらは感情は残っているものの記憶はなく、TSFとしては微妙かと思います。
紫(ゆかり)の家に新しくお手伝いとしてやって来た里見克彦という男性を、生まれる前から知っていると感じた紫。
真秀(まほろ)は何故か里見に対して嫌悪感を覚えたようで…。次第に険悪になる真秀と克彦は、遂に口論を始め!?
更に再び過去世へ来た紫が目にしたのは!? 2011年12月刊。
前世の記憶を持つ男子高校生・紫が、夢の中で花魁だった自分・夕紫に憑依するTSFミステリー「ゆかりズム」第2巻。
前巻では前世の自分である夕紫を殺したかもしれない男・嵩村の生まれ変わりと思われる里見克彦が登場して終了していました。
しかし2巻では、意外な事実に呪術バトル、さらに紫意外にも過去の記憶が蘇り始め…と、予想以上に非常に面白い展開になっていました。

TSF的には、紫が前世である花魁・夕紫に憑依する場面が48ページ。
客の呪術師・嵩村を、夕紫が客として取っている最中に憑依してしまいます。

場面が場面だけに、服がはだけてすったもんだというのはありますが、性的で艶めいた絵柄・雰囲気の割にそういう描写は一切ありせんでした。
むしろ前世での殺人や、現世での呪術バトルや血の幻覚といった方向で危ない場面が多かったです。
そして今回は、紫の熱烈なファンのクラスメイト・真秀が前世の男の姿に、というものもありました。
内容としては、言動が前世の男のものに代わり、敵視していた里見と対峙する際に男の姿に代わるというもの。
描写は女子高生→男呪術師の変身TSFでしたが、これまでにも前世の男の言動を見せていたなど、呪術師が女である現世の姿に憑依しているような描写もありました。

「女子高生」である現世と、「男」である前世とのギャップが良かったです。

花魁夕紫、呪術師・嵩村、そして用心棒の数馬。
次第に明らかになりつつも、それ以上に深まる謎。そして前世3人それぞれの記憶と影。
なぜ夕紫が死んだのかも不明のままで、続きが気になりました。
ミステリー、転生、呪術といったものが好きな方にお勧めです。
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