あめのちはれ(1)/びっけ 感想
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2009/06/21 00:10:50
2009/06/21 00:10:50
![]() | あめのちはれ 1 (B’s LOG Comics) (2009/04/01) びっけ |
粗筋:名門・雨谷学園の入学式は、珍しく春の嵐に見舞われた。激しい春雷が落ちた時、新入生の葉月、冬馬、悠介、淳太、円の身体に異変が起きる。なんと、全員が女子の身体に変化していたのだ――!!(裏表紙より)
感想:雨が降ると女の子になってしまうという変身女体化もの。全5話中全てで女体化あり。
この作品の一番のポイントは5人がいっぺんに女の子になるということだと思います。少年→少女ばかりで下着を買いに行くとか、この作品ではじめて見ました。
「雨が降ると身体が変化し、一定時間が経つと元に戻る」という条件も面白かったです。特定条件で変化すると分かっているのに、天候という不安定な要素のため、確実に予測したり変化を防ぐことはできない。だから、どうやったらばれないかをみんなで頑張って考えて作戦を立てる。一人だと悩みばかりがクローズアップされてしまいそうですが、複数なので作戦も楽しい。少年らしいコミカルな掛け合いは、5人が少女になっても変わりません。
購入前は表紙が多少センチメンタルな印象だったので、シリアスでおとなしい感じの作品かと思ったのですが、いい意味で裏切られました。
なお5人が通う雨谷学園は女子高と男子校があり、5話からは女子高にも通うようになります。
見た目の変化はそれほど激しくはないのですが、髪が伸びる、少し背が縮み輪郭が丸くなる、胸が膨らむといった少しずつの変化で、しっかり女の子だとわかります。女の子になった男同士で、お互いにドキドキしてしまったりする様子も描かれています。
特に面白かったエピソードは第4話で下着を買いに行く場面と、第5話で葉月が女の子と映画を見に行くところです。
女子高の制服を着ているものの、椅子に腰かける仕草は男のまま。店に入ったはいいものの、下着を見て「触るのすら怖い・・・!」と途方に暮れる。同じ店内にいる女の子の内面も描いてあるのが「少年→少女」と「少女」のギャップを感じさせます。また、葉月はサイズを告げられ「65のB…65のB…」と言いながらふらふらと探しに行くのに対し、順応の早い冬馬は「70のE!」と叫ぶなど、同じ「少年→少女」組でも違いがあったのが面白かったです。
映画を見に行く場面では、女の子側は「女友達と映画に行く」感覚なのに、葉月は「女の子と映画に行く!!」という感覚で終始どきどきしっぱなし。女の子同士の何気ない行動に真っ赤になったり焦ったり。そして、とても気になる所で次巻に続きます。
変身系のTSが好きな人、思春期の甘酸っぱい作品が好きな人にお勧めです。
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