パンプアップ！（全１巻）/上田倫子 感想 ※Ｊコミ公開中

Ｊコミ公開中の「パンプアップ！」全３話の内、２話と３話で女装がありました。
２話の方は少ないのですが、３話は物語の山場の文化祭で１２ページドレス姿で女装しています。

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関連リンク：Ｊコミ「パンプアップ！」掲載ページ

入学式前日にインフルエンザで寝込み1週間、高校入学に出遅れたみはる。
そんなみはるを優しく出迎えてくれたのは、女の子並にかわいい男の子・水玉くん。
2人はすぐに意気投合して…！？

男前女子高生・みはると、友人の男の子・水玉、そしてサッカー部の男臭い高校生・川越の三角関係？漫画。
雰囲気自体は高校生くらいを対象にしたごくごく普通の少女漫画なのですが、みはるのとんでも勘違いのせいでコメディとしか思えませんでした。
女装の該当シーン自体は少なめですが、男前女子と女の子に見えない男の子のラブコメが好きな方にはおすすめです。

「おまけの小林クン」
「パンプアップ！」のように、男前女子×可愛い男の子という少女漫画は案外多いのですが、その中でも「おまけの小林クン/森生まさみ」の男の子ヒロイン・小林クンは断トツで可愛らしかったです。

おまけの小林クン 第1巻 (白泉社文庫 も 2-10) (2011/01/14) 森生 まさみ 商品詳細を見る

綺麗な表紙ですが、内容は外見美少女の男の子・小林大和（表紙のショートカット少年）に、男前の美人だがその実ショタ趣味の変態委員長が一目惚れてしまう変態学園コメディです。
どう見ても美少女という外見も好きなのですが、ショタ・天然ピュア・ドジっ子、おまけに少し特徴的な口調と、まるでギャルゲーのヒロインから引っ張ってきたような性格がとにかく可愛い。
やたらとからかわれては泣いてしまうのですが案外気丈な性格で、友人が困っていると懸命に助けようとして～回る姿も健気です。

私服高のため素の状態でも女の子にしか見えないのですが、女と勘違いして告白してきた先輩とデートするため女装した時は完全に（ロリ属性の）美少女。
女装自体はさほど多くはないのですが、ユニセックスな服装と、どこからどう見ても女の子にしか見えない容姿、幼い女の子のようなピュアな言動は正に「男の娘」でした。
ドラマＣＤでは折笠富美子さんが声をされていたのですが、そちらもとても可愛らしかったです。

ただ、残念ながら前半のショタ変態女子高生の妄想と大和の可愛らしさだけで突き進む変態ギャグ漫画ノリは、ショタコン主人公・吹雪の恋愛メインにシフトしまってからは控えめになり、大和の出番自体減少してしまいます。
終盤では大和の過去とそのトラウマなどが描かれ大和が再び物語の中心にはなるのですが、ギャグの部分はすっかり鳴りをひそめてしまいます。

話自体はとても良くできていて、大和を始め、主人公の吹雪、そして友人の男２人の成長物語として読む分には申し分ない名作ではあるのですが、ショタ女子高生と男の娘のコメディとしては全８巻の内１～４、５巻くらいまでかと思います。

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