女子攻兵(1巻)/松本次郎 感想
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2011/11/13 17:39:08
2011/11/13 17:39:08
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『フリージア』の松本次郎最新作!次元世紀2011、新東京都市。そこでは異常な兵器使った異常な戦争が行われていた。
兵器の名は“女子攻兵”。女子高生型巨大ロボである。女子攻兵の登場は、今までの戦争の形を変えてしまった!
主人公・タキガワ中尉率いる第13独立女子攻兵猟隊、通称“ハイエナ部隊”は制御不能となった女子攻兵を始末する殺し屋部隊。
今回もいつもと変わらない簡単な任務のはずだった…しかし、彼らの前に現れたターゲットは想像を超える最悪の化け物だった!
女子高生姿の巨大ロボット「女子攻兵」での戦争を描くSFバトルアクション。
しかしこの漫画では、本来戦うべき敵・異次元の住人ではなく、機体である「女子攻兵」に脳を浸食された主人公たちと同じ「女子攻兵乗り」との戦いに終始しています。
機械同士のバトルではあるのですが、内容はかなりエログロ描写が多くなっています。
踏みつぶされる一般兵ばかりでなく、機械である女子攻兵もなぜか肉体は人間に近いようで、戦闘シーンでは内臓や目玉が飛び出したり。
また戦闘シーンで服が破けたり、元から服を着ていなかったりと女子攻兵(と言っても外見は巨大なことを除けば完全に女子高生のもの)の裸が描かれることも多いです。
ただ自分はザラザラした絵柄も相俟って、エロスよりもただただ粗暴で強烈な印象を受けました。
単純に骨が飛び出したり銃剣で突かれたりの他にも、グロテスクな部分はあります。
その巨大な体で非常に高い戦闘能力を持つ「女子攻兵」ですが、彼女達を乗りこなすには一つ問題があります。
彼女達に乗ることで男性である兵隊達が「女子高生」の意識に浸食されていくのです。
敵と戦うために女子攻兵に乗った軍人たちが、女子高生の言葉を使い、存在しない母親や友人からのメールを受信する。
女子攻兵での戦いは基本的にチームを組んで行うのですが、どこから襲ってくるかわからない敵ばかりでなく、味方がいつ完全に狂うかわからない不安、そして自分自身の発狂への恐怖に襲われます。
今回収録されているのは「第13独立女子攻兵猟隊」5話と「タキガワ中尉」2話の全7話。
「第13独立女子攻兵猟隊」は、謎の少女「ツキコ」からのメールを頼りに敵と戦う話、残りの2話は「第13独立女子攻兵猟隊」での責任者であった男が女子攻兵から降ろされ、夜の街を徘徊する話です。
エログロが苦手な方にはまず向かない漫画ですし、TSFというにも微妙かもしれませんが、「女子高生」の意識に浸食されていく恐怖が気色悪く面白作品でした。
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