めぐ・みるく(3巻・完結)/日下皓 感想
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2011/10/27 00:13:16
2011/10/27 00:13:16
![]() | めぐ・みるく(3) (2011/10/23) 日下 皓 商品詳細を見る |
「嘘だろ?俺が女の子になるなんて!!」
健康な男子、主人公・因幡メグルは突然、女の子の体になってしまった!!
女の子として生活を送ることに慣れはじめていたメグルは、親友で幼馴染の章へ、特別な感情が――!?
さらに、メグルに片思いの奏子も思いを打ち明け……性別入れ替わりラブコメディ完結!

幼馴染美少女と親友との三角関係エロコメディ「めぐ・みるく」最終巻。
前半はおっぱいパンツ出しまくりのエロコメディ、後半はシリアス三角関係とテンション差が激しい内容でした。
そして見事なまでのぶん投げラスト。なんかこんな終わり方一週間前にも見たよ!
中盤からの、にょたで女の子との百合好きにも、にょたっ娘と男のアレコレ好きにも優しいシリアス展開はどこへやら。
突然のドタバタエロコメらしいラストは確実に意見が別れそうではありましたが、個人的にはとてもよかったです。もうこの設定のまま連載続けて欲しかったです。
※ラストのネタバレは、下記の「続きを読む」をご覧ください。
3巻に収録されているのは、プール掃除を賭けたドッヂボール勝負の第10話、メグルに恋するオタク少年の話11話、そして章の家族とメグルの片思いが描かれた12・13話、奏子と百合デートをすることになる14話、エンディングの15話です。
また以前他誌に掲載されていた紹介漫画なども6ページ分掲載。書き下ろしは2ページとカバー下イラストになります。

前半ドッヂボールとオタク少年の話はエロサービス過剰なコメディ回。しかしその中にも、メグルが章に片思いする伏線がしっかり張られていました。
シリアスシーンだろうと容赦なくパンチラが飛び出す「めぐ・みるく」ですが、2巻の章がメグルに好意を抱くようになったきっかけなど、意外にも章とメグルがそれぞれに恋心を持つようになる展開は丁寧に描かれています。
11話では、あくまで章に「男友達」と接していたメグルが、次第に「恋する少女」に変化していくのが可愛かったです。

後半はTSっ娘のメグルが自分の恋心を真っ直ぐに受け止めたのに対し、章がひたすらぐだぐだしていたのは若干うっとおしかったのですが、その分女の姿でもメグルに片思いを続けている少女・奏子の健気さ、強さが発揮されていたように思いました。
TSっ娘と女の子のエロコメ自体は2巻までの方が多いのですが、メグルと奏子の関係は真面目な百合漫画を読んでいるようでとても面白かったです。
それだけに、女の子の奏子と親友で男である章との恋愛がどうなるかが気になるところだったのですが…。なんだあの終わり(笑)
メグルは元気で可愛いし、奏子は健気だし、章については「どこのギャルゲ主人公だ」と思わないでもなかったのですが、総じて満足できる内容でした。
過剰なサービスシーンが苦手な方にはお勧めできませんが、TSと百合と恋愛、それからエロコメディが好きな方は楽しめるかと思います。
関連記事:めぐ・みるく 1巻感想 / 2巻感想
続きはぶん投げラストのネタバレになります。
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