成城紅茶館の事情/スエカネクミコ 感想

成城紅茶館の事情 (ヤングキングコミックス) (2007/06/28) スエカネ クミコ

成城紅茶館の事情/スエカネクミコ/全１巻/ヤングキングアワーズ連載/TSF(女体化)/百合/BL(ギャグですが色々と濃いです)/変態

粗筋：純情道程高校生の士乃は親友に大好きな丸山さんをとられた腹いせにとある喫茶店でケーキをやけ食い。そこのニヒルなマスターから出された紅茶を飲んで、女体化する身体に・・・！その喫茶店には大きな秘密があった!?おっぱい満載、変態満載でお届けするギャグフルスロットル！(帯裏より)

感想：変身系TS漫画。一見爽やかそうな表紙とタイトルですが、ピンクの帯にでかでかと書かれた「ド変態漫画です」の文字で一気に買いづらさを増してくれます。
作者は逆転裁判シリーズで有名なスエカネクミコさん。他誌ではシリアスなものも描かれるのですが、ヤングキングでは変態しか描いていません。

表紙の女の子が、主人公・士乃が女体化した姿です。とりあえず巨乳。怪しい紅茶を飲んでしまってから、紅茶を飲むと毎回ロングヘアの女の子に変身してしまうようになり、完全に男に戻るまで女の姿でバイトをするようになります。ちなみにトイレに行ったら取りあえず男に戻ります。女ver.の士乃は、やたらと親友やレズだった丸山さんに襲われてエロいことになります。
丸山さんにもらったブラをつけてうかれてみたり、女の子の服を着て抱きつかれている妄想をしてみたりとバカで可愛いです。
なお、８割以上が女の姿なのは嬉しいですが、描写が紅茶館でのバイトとデートシーンのみで、女の姿での日常生活などは一切なかったのが玉に瑕。

他の店員も紅茶を飲むと、超過敏な露出狂に、男を襲うドＳホモとよわよわしい人格に分裂と酷いことに。ちなみに親友は普通に変態で、憧れの丸山さんは変態入ったレズでした。
基本的に紅茶が原因で起こるドタバタで、ストーリーはありませんが、その分ハイテンションなギャグが揃っています。特に後半は迷走してカオス化、そのままドタバタで終了です。
その中で一か所だけ、女の姿で丸山に好かれ他の人間にもちやほやされていた士乃が、ふと本当の自分のことを思って落ち込む場面が印象的でした。

元気でおバカなＴＳ漫画が見たい人、変態エロコメが好きな人にお勧めできます。

同作者の別作品感想→『はじまりのグラシュマ』　シリーズ中２話がTSF(変身系女体化)ものです。