ゆかりズム(1)/潮見知佳 感想
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2011/06/23 23:59:18
2011/06/23 23:59:18
![]() | ゆかりズム 1 (花とゆめCOMICS) (2011/06/20) 潮見 知佳 商品詳細を見る |
紫(ゆかり)は17歳の歴史小説家。同級生の真秀(まほろ)と出会って以来、不思議な夢を伴った目眩に襲われるように。
目が覚めると見知らぬ花魁と化した自分に気づく…艶やか転生ロマンス! 2011年6月刊。
公式ページで冒頭部試し読み掲載中です:http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784592192619

主人公は前世(作中では過去世)の記憶を持つ高校生・紫。
頭に浮かぶ風景を文章にし、歴史小説家として名の売れた紫の前に、紫のファンだという同級生・真秀が現れる。
彼女の手に触れた時から、紫の魂は江戸時代の花魁・夕紫へと飛び…というタイムスリップ+憑依TSF作品です。

普通ならパニックを起こすところですが、元々記憶を持っていた紫はあっさり受け入れ、それどころかタイムスリップの謎を探したり、江戸時代の生活を楽しもうとする始末。
そんな花魁(紫)に振り回される江戸時代の人々、そして現世での紫の奇行に振り回される少女・真秀。
1巻収録の内、花魁となるのは2話で、合計80ページほどです。
紫の天然ぶりと華やかな花魁描写は勿論ですが、過去世の人々とリンクしていく現世の人々、夕紫の死の謎などのSF・ミステリー部分も面白い作品です。
ちなみにこの本の作者は以前にも同性への憑依を扱った作品を描かれています。
TSFではありませんが、憑依ものが好きな方ならおすすめです。

強い霊感を持つ気弱な主人公・ゆらら(画像左)と、ゆららの守護霊の美女(画像右)の話。
悪霊とのバトルもありますが、基本は御祓い男子高校生を巻き込んだ四角関係ラブコメディ。
悪霊に襲われると守護霊がゆららに憑依(外見も守護霊の姿に変化)して戦います。

登場人物が一部「ゆららの月」とリンクしていますが、未読でもおそらく問題はないかと思います。
二十歳の誕生日に悪霊が迎えに来るという呪いをかけられた、霊感少女日向羅雪の浄霊漫画。
「ゆららの月」同様幽霊もので同性相手の憑依がありますが、ラブコメ色は薄まり心霊サスペンスの雰囲気が強くなっています。
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