学徒のベクトル(全1巻)/もりしげ 感想
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2011/05/23 20:52:29
2011/05/23 20:52:29
5月発売もりしげ女装漫画第1弾「学徒のベクトル」が発売されました。
該当は2話のみと少ないですが、色々と濃い内容なので女装ものが好きな方にはおすすめです。
学徒のベクトル/もりしげ/全1巻/ヤングチャンピオン烈連載/哲学コメディ/女装/百合
私立流薔(るそう)学園フィロソフィア研究部。
問題を抱えた生徒達に、哲学的対処で相談にのる美少女先輩部員と、新米部員・水津在人(みなづあると)の笑いと苦悩のフィロソフィカル学園ラブコメ!!

登場人物は、ツンデレヘタレな二見先輩、クールな外見で天然可愛い三島先輩、ちらちら腹黒さが見え隠れする真帆先輩、携帯小説大好きな女子高生チックな在人。
そしてこの「フィロソフィア研究部」4人の元に、毎回相談者が訪れるという形で話は進みます。
各回の合間にはニーチェやカントなどの言葉が挟まれています。
哲学に触れる台詞が多く哲学に詳しい方はより楽しめそうですが、さっぱりわからない自分も十分に楽しむことができました。
挟まれる対話自体は濃い(と思う)のですが、主人公である在人が、神や対話等の哲学的命題を片っ端から「中二病?」と切り捨てるようなタイプなので、置いていかれる感はありません。
無理に哲学について勉強する内容ではなく、部の活動(「対話」での相談受付が主)を通してなんとなく親しみを感じる程度で終わるのも、自然で良かったと思います。
収録されているのは以下の12回
第1回 勉強嫌いのルール:フィロソフィア研究部
第2回 「恥丘」とは何か?:羞恥心についての対話
第3回 JKのエリクチュール:携帯小説についての対話
第4回 差異は投げられた:疑似恋愛実験
第5回 僕のなかの幽霊:幽霊との恋
第6~8回 イモセ:兄妹の恋愛は?
第9~11回 芽吹き:百合少女と女装
最終回 ふぃろふぃろとは何か?:まとめ
哲学というと真面目な印象ですが、基本的に会話で笑わせるコメディ+ぷちサービスカットという内容なので、気楽に読めました。
どの話も面白かったのですが、私が特に面白かったのは、近親相姦について描いた「イモセ」と、百合話からなぜか女装にかっ飛ぶ「芽吹き」です。
「イモセ」は近親相姦がテーマなのですが、妹のヤンデレっぷりと在人の携帯小説脳が適度にギャグにしてくれていました。内容の酷さと不釣り合いなラストも良かったです。
そして主人公の女装がある「芽吹き」。こちらもかなり酷い内容になっています。

百合な委員長(ちなみに朱雀・フダンシズムでも登場している玄永さんです)に、好きな先輩が狙われる→女装して百合さんに迫ろう!!という発想はまだ分かるのですが

なぜか女装で構内徘徊さらには登下校。知り合いに会うとスカートめくって下着(女物)を露出というわけがわからない行動に走ります。
話数は少ないのですが、主人公の可愛さ&変態っぷりが遺憾なく発揮されていて面白かったです。
女装もコメディも面白く、登場する女の子も癖は強いものの可愛らしく、とても満足な出来ました。
あえて難点を上げるとすれば、最終回がとにかく唐突なことでしょうか?
1話1話は面白いのですが、そこで終わるか?というところで終わるので、綺麗にまとまった漫画が好きな方にはお勧めしづらいかもしれません。
が、とにかく面白い漫画なので、もりしげファンの方、哲学ネタ、複数女子+主人公のコメディ、単純に面白い漫画を読みたい方におすすめです。
絵もとても可愛らしいです。背景も丁寧でちょっとした小ネタも多く、繰り返し読みたくなる漫画でした。
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フダンシフル(1)/もりしげ 感想
※主人公女装腐女子コメディ
こいこい7/もりしげ 感想
※主人公女装ありのハーレムコメディ。ただ、かなり人を選ぶ内容なのでご注意ください。
該当は2話のみと少ないですが、色々と濃い内容なので女装ものが好きな方にはおすすめです。
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私立流薔(るそう)学園フィロソフィア研究部。
問題を抱えた生徒達に、哲学的対処で相談にのる美少女先輩部員と、新米部員・水津在人(みなづあると)の笑いと苦悩のフィロソフィカル学園ラブコメ!!

登場人物は、ツンデレヘタレな二見先輩、クールな外見で天然可愛い三島先輩、ちらちら腹黒さが見え隠れする真帆先輩、携帯小説大好きな女子高生チックな在人。
そしてこの「フィロソフィア研究部」4人の元に、毎回相談者が訪れるという形で話は進みます。
各回の合間にはニーチェやカントなどの言葉が挟まれています。
哲学に触れる台詞が多く哲学に詳しい方はより楽しめそうですが、さっぱりわからない自分も十分に楽しむことができました。
挟まれる対話自体は濃い(と思う)のですが、主人公である在人が、神や対話等の哲学的命題を片っ端から「中二病?」と切り捨てるようなタイプなので、置いていかれる感はありません。
無理に哲学について勉強する内容ではなく、部の活動(「対話」での相談受付が主)を通してなんとなく親しみを感じる程度で終わるのも、自然で良かったと思います。
収録されているのは以下の12回
第1回 勉強嫌いのルール:フィロソフィア研究部
第2回 「恥丘」とは何か?:羞恥心についての対話
第3回 JKのエリクチュール:携帯小説についての対話
第4回 差異は投げられた:疑似恋愛実験
第5回 僕のなかの幽霊:幽霊との恋
第6~8回 イモセ:兄妹の恋愛は?
第9~11回 芽吹き:百合少女と女装
最終回 ふぃろふぃろとは何か?:まとめ
哲学というと真面目な印象ですが、基本的に会話で笑わせるコメディ+ぷちサービスカットという内容なので、気楽に読めました。
どの話も面白かったのですが、私が特に面白かったのは、近親相姦について描いた「イモセ」と、百合話からなぜか女装にかっ飛ぶ「芽吹き」です。
「イモセ」は近親相姦がテーマなのですが、妹のヤンデレっぷりと在人の携帯小説脳が適度にギャグにしてくれていました。内容の酷さと不釣り合いなラストも良かったです。
そして主人公の女装がある「芽吹き」。こちらもかなり酷い内容になっています。

百合な委員長(ちなみに朱雀・フダンシズムでも登場している玄永さんです)に、好きな先輩が狙われる→女装して百合さんに迫ろう!!という発想はまだ分かるのですが

なぜか女装で構内徘徊さらには登下校。知り合いに会うとスカートめくって下着(女物)を露出というわけがわからない行動に走ります。
話数は少ないのですが、主人公の可愛さ&変態っぷりが遺憾なく発揮されていて面白かったです。
女装もコメディも面白く、登場する女の子も癖は強いものの可愛らしく、とても満足な出来ました。
あえて難点を上げるとすれば、最終回がとにかく唐突なことでしょうか?
1話1話は面白いのですが、そこで終わるか?というところで終わるので、綺麗にまとまった漫画が好きな方にはお勧めしづらいかもしれません。
が、とにかく面白い漫画なので、もりしげファンの方、哲学ネタ、複数女子+主人公のコメディ、単純に面白い漫画を読みたい方におすすめです。
絵もとても可愛らしいです。背景も丁寧でちょっとした小ネタも多く、繰り返し読みたくなる漫画でした。
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