2010年01月の記事一覧
- 2010/01/31 これが私の御主人様(5巻)/椿あす+まっつー 感想
- 2010/01/30 ペンデュラム(全4巻)/たつねこ 感想
- 2010/01/29 電撃大王GENESIS第一号・2010 WINTER 16作品公開中
- 2010/01/29 櫻の一番!-大正小町事件帖-(全5巻)/影崎由那 感想
- 2010/01/27 マシーンヘッド/濱田泰斗 感想
- 2010/01/26 嘘つきロイド/赤睦美 感想
- 2010/01/25 闇の末裔(8)/松下容子 TSF小ネタ
- 2010/01/24 此花亭奇譚(1)/天乃咲哉 感想
- 2010/01/22 メイドいんジャパン(3)/おりもとみまな 感想
- 2010/01/21 ばっちょんガールズ(2)/町田とし子 感想
これが私の御主人様(5巻)/椿あす+まっつー 感想
admin≫
2010/01/31 21:04:26
2010/01/31 21:04:26
![]() | これが私の御主人様 5 (2007/02/22) まっつー 商品詳細を見る |
バイト先を求めてさまよっていた家出中の姉妹、沢渡いずみ・沢渡みつきが辿り着いたのは、両親の死により莫大な資産を相続した中学生・中林義貴の屋敷だった。
たまたまメイドを募集中だった義貴は、家財を壊した借金のカタをつけるという名目で、沢渡姉妹をメイドにしてしまう。(Wikipediaより引用)
アニメ化もされたちょいエロ少年漫画『これが私の御主人様』第5巻に女装キャラが登場します。
眼鏡にロングヘアの美少女で、一見おしとやかなお嬢様です。登場するのは5巻最終話のみと少ないですが、その分最終話では大活躍。
また雑誌連載版では、思い込みの力で完全な女性に変身しますが、そちらは単行本に収録されていません。
イラストの椿あすさんは、デビュー作やガンガンの女装アンソロジーでも、女装っ娘が主役の漫画を描かれています。
そちらは元気で明るい女装っ娘でとても可愛らしいのですが、やはり単行本化はされていません。
続きは女装キャラの詳細になります。1~4巻を集めている方にはネタバレになりますのでご注意ください。
関連記事:女装少年アンソロジー/スクエア・エニックス 感想
スポンサーサイト
▼続きを読む▼
ペンデュラム(全4巻)/たつねこ 感想
admin≫
2010/01/30 21:05:22
2010/01/30 21:05:22

ペンデュラム/たつねこ/全4巻/Gファンタジー連載/女装/学園コメディ
店舗画像が無いので写真貼り付け
粗筋:災厄と呼ばれる少女・カラミティを目覚めさせてしまった九能揺介(くのうようすけ)。
世界征服を目指す謎の組織の刺客に襲われ、破天荒なカラミティに振り回される揺介のドタバタ学園コメディ。
2巻で登場する転校生の美少女・神足せつなが女装っ娘です。

元は揺介の命を狙う刺客だったのですが、色仕掛けで騙そうとする過程で逆に主人公にベタ惚れに。
正体がばれた後も普通にヒロインとして登場しては、他の女の子とプチ修羅場を繰り広げています。外見は美少女で、性格も毎日揺介に手作りお弁当をプレゼントしてくる程の一途な乙女。
2巻以降の出番が少ないのは残念でしたが、可愛い容姿と性格に暗殺者というギャップでかなりお気に入りのヒロインです。
ただ『ペンデュラム』自体はお勧めしづらい漫画です。
突如現れた謎の美少女、乱暴者の幼なじみ、謎の組織、特殊な力を持った暗殺者達とラノベ的お約束展開目白押しなのですが、基本はコメディ漫画。
濃いキャラ達が繰り広げるドタバタは、地球の未来が掛かっているとは思えない程おばかで楽しいです。またヒロインのカラミティのピュアな可愛さには癒されますし、次第に明かされる「災厄」の謎も興味を魅かれ、作品自体はとてもお気に入りです。
ですが最終決戦の途中で打ち切りに。
原因はエニックス連載の多くが打ち切りになったエニックスお家騒動です。
Gファンタジー連載作の多くは、後に創刊されたZERO-SUMなどで連載が再開されたのですが、『ペンデュラム』は流石に話が進みすぎていたためか、新しい連載が始まってしまいました。
一応最終巻について雑誌で2001年に告知はされたのですが、現時点ではまだ発売されていません。
せつなちゃんも可愛いし漫画自体は面白いので、途中終了でも気にならない方にはお勧めです。
なお現在は単行本も廃刊になり新刊購入は難しいようなので、古本屋などで探してみてください。
電撃大王GENESIS第一号・2010 WINTER 16作品公開中
admin≫
2010/01/29 20:06:53
2010/01/29 20:06:53
1月19日に発売された「電撃大王GENESIS」第1号・2010 WINTERのほぼ全作品が、期間限定で公開中です。
電撃大王GENESISホームページ
HPには立ち読み公開中とありますが、340ページは立ち読みのレベルを超えているような。
森山大輔の『妄想奇行~アドレッセンス・アバター~』と、2号目掲載予定『焔の燈介』(大野也太×絶叫)プレビューコミック以外は全て公開済。
ファンタジーにSF、学園物と幅広い作品が掲載されていますが、どの漫画も高水準で安心して読むことができました。
TSFやアンドロイドなど個人的に好きなネタがあったのも嬉しいです。
執筆ラインナップと内容メモ
・『緋色のマリオネッタ』茜虎徹/動く人形と絵描きの青年の幻想奇譚。
・『トカレフの危うい城』築地俊彦×鶯神楽/女子校ミステリー。
・『あかとき星レジデンス』犬上すくね/結婚3カ月目に突然「母星に帰る」と言いだした妻と夫の話。
・『スズログ』 FLIPFLOPs/近未来電脳空間バトルもの?
・『俺達の第2世界』氷樹一世/オンラインゲームが舞台のRPGコメディ。
・『夢のクロエ』流圭×ほた。/「王城舞踏政策」という特殊な制度で成り立つ国で、華麗な衣装を作るため素材を探すファンタジー。
・『動研。~菜ノ花高校動画研究部~』松沢まり/アニメーション作りを目指す部活・動研の話。
・『あしたの今日子さん』いわさきまさかず/人間界征服を目指すへたれ魔王コメディ。
・『やさしいセカイのつくりかた』竹葉久美子/天才教師(19歳)と女子高生の数学コメディ。
・『Monochrome Myst』椎名優/不思議な少女と猫のゴシックホラー。
・『ゴッドシーカー』堤利一郎/ファンタジー作品。第一話なのでよくわかりませんでしたが、城に王族に魔法とファンタジーらしいファンタジーでした。
・『ちぇりパラ-Million Paradox-』有馬啓太郎/萌え耳全裸の幼女○ーミネーターが童貞を守りに来る話。
・『空想画廊』水上カオリ/優しく切ない不思議な話。
・『御縁がありますように』稲井稲井/奇妙な雰囲気の縁結び話。
・『時の消失請負人』ともぞ/19世紀ロンドンが舞台のファンタジーサスペンス。
・『メゾン・ド・ジェネシス』小原トメ太/日常系ギャグ。
以下該当作をメモ。微妙にネタバレしています。
TSF(女体化):『妄想奇行~アドレッセンス・アバター~』主人公が魔法少女(自作)に変身、該当?:『俺達の第2世界』サキュバス風の美女がネカマ
女装:『メゾン・ド・ジェネシス』駆け出しお水の和服美人が実は男
アンドロイド・人形:『ちぇりパラ-Million Paradox-』アンドロイド 『緋色のマリオネッタ』人形かアンドロイド
獣人:『あしたの今日子さん』部下の女性(眼鏡秘書風)に獣耳付
電撃大王GENESISホームページ
HPには立ち読み公開中とありますが、340ページは立ち読みのレベルを超えているような。
森山大輔の『妄想奇行~アドレッセンス・アバター~』と、2号目掲載予定『焔の燈介』(大野也太×絶叫)プレビューコミック以外は全て公開済。
ファンタジーにSF、学園物と幅広い作品が掲載されていますが、どの漫画も高水準で安心して読むことができました。
TSFやアンドロイドなど個人的に好きなネタがあったのも嬉しいです。
執筆ラインナップと内容メモ
・『緋色のマリオネッタ』茜虎徹/動く人形と絵描きの青年の幻想奇譚。
・『トカレフの危うい城』築地俊彦×鶯神楽/女子校ミステリー。
・『あかとき星レジデンス』犬上すくね/結婚3カ月目に突然「母星に帰る」と言いだした妻と夫の話。
・『スズログ』 FLIPFLOPs/近未来電脳空間バトルもの?
・『俺達の第2世界』氷樹一世/オンラインゲームが舞台のRPGコメディ。
・『夢のクロエ』流圭×ほた。/「王城舞踏政策」という特殊な制度で成り立つ国で、華麗な衣装を作るため素材を探すファンタジー。
・『動研。~菜ノ花高校動画研究部~』松沢まり/アニメーション作りを目指す部活・動研の話。
・『あしたの今日子さん』いわさきまさかず/人間界征服を目指すへたれ魔王コメディ。
・『やさしいセカイのつくりかた』竹葉久美子/天才教師(19歳)と女子高生の数学コメディ。
・『Monochrome Myst』椎名優/不思議な少女と猫のゴシックホラー。
・『ゴッドシーカー』堤利一郎/ファンタジー作品。第一話なのでよくわかりませんでしたが、城に王族に魔法とファンタジーらしいファンタジーでした。
・『ちぇりパラ-Million Paradox-』有馬啓太郎/萌え耳全裸の幼女○ーミネーターが童貞を守りに来る話。
・『空想画廊』水上カオリ/優しく切ない不思議な話。
・『御縁がありますように』稲井稲井/奇妙な雰囲気の縁結び話。
・『時の消失請負人』ともぞ/19世紀ロンドンが舞台のファンタジーサスペンス。
・『メゾン・ド・ジェネシス』小原トメ太/日常系ギャグ。
以下該当作をメモ。微妙にネタバレしています。
TSF(女体化):『妄想奇行~アドレッセンス・アバター~』主人公が魔法少女(自作)に変身、該当?:『俺達の第2世界』サキュバス風の美女がネカマ
女装:『メゾン・ド・ジェネシス』駆け出しお水の和服美人が実は男
アンドロイド・人形:『ちぇりパラ-Million Paradox-』アンドロイド 『緋色のマリオネッタ』人形かアンドロイド
獣人:『あしたの今日子さん』部下の女性(眼鏡秘書風)に獣耳付
櫻の一番!-大正小町事件帖-(全5巻)/影崎由那 感想
admin≫
2010/01/29 00:42:37
2010/01/29 00:42:37
![]() | 桜の一番!―大正小町事件帖 (1ノ巻) (ドラゴンコミックス) (2001/09) 影崎 由那 商品詳細を見る |
大正時代の「闇」を斬る、新感覚ミステリー活劇開幕!!
時は大正、文化が華開き町に電灯が灯されるようになった時代。
女学院に通うために上京してきた日ノ森朝見が得意の剣術で闇を斬る。
コミックドラゴンの人気作、コミックスで登場!!(第一巻紹介文より)
大正×女学校×猟奇殺人。
物語は女学校に通うため、主人公の少女・日ノ森朝見が上京するところから始まります。
華やかな女学校の少女たちとともに描かれるのは、連続殺人・人身売買といった大正の「闇」。
この作品では上京したての明るく元気な剣客少女と毒舌眼鏡の三条西操、二重人格少女・岡倉月子が、様々な事件を乗り越え友情を育んでいく様子を、時に明るく時にシリアスに描いています。
そして景次という存在に頼らなければいけなかった月子、誰よりも強く有り続けなければならなかった朝見という2人の少女の「闇」もまた、次第に明かされていきます。
初めは名前も知らなかった2人が、友情とともに成長し過去を乗り越える姿は、痛々しくも力強いものでした。
また口では悪態をつきながらも、2人を支える操も恰好よく(作中では一番非力なのですが、一番強いのもこの子だと思います)、3人がこれからどんな日常を送るのか、ずっと眺めていたくなりました。
大正時代、猟奇殺人(そしてそんな行為を犯すほどの心の闇)、女の子同士の友情が好きな方にお勧めの作品です。
TSFネタについて。
![]() | 桜の一番!―大正小町事件帖 (4ノ巻) (ドラゴンコミックス) (2002/11) 影崎 由那 商品詳細を見る |
華族のお嬢様・岡倉月子(黒髪ロングヘアの和的美少女。4巻表紙参照)が、亡くなった弟・景次というもう一人の人格を持っています。
扱いは「二重人格」なのでTSではないのですが、別人格があくまで「弟」として動くため、弟が姉の月子に憑依しているように見えるのが面白いです。
第1巻登場後は、主人公の友人として毎回登場するようになります。月子と景次の出番は半々くらいですが、恋愛にコメディにと景次の方が目立つ場面は多め。
流石に女の体を使ってどうこうなどはありませんが、正体を隠して気になる女の子のベッドにもぐりこんだり
「女の子ばかりに危険なことをやらせるのもどうかと――」
「忘れてるようだが 一応あんたは女だろ」
などの掛け合いをしたりと楽しかったです。
ところでこの作者さんは、『すとれんじマンション』でも黒髪ロングヘアの女装美人(性転換手術済みなのでTSFか女装か微妙なところですが)を描かれていましたが、こういったキャラクターがお好きなのでしょうか?
関連記事:すとれんじマンション/影崎由那 感想
マシーンヘッド/濱田泰斗 感想
admin≫
2010/01/27 22:27:28
2010/01/27 22:27:28
ガンガンONLINEに掲載されている「スクウェア・エニックスマンガ大賞アワードChoice!」作品の内の一つ『マシーンヘッド/濱田泰斗』に、アンドロイドの少女が登場します。
『マシーンヘッド/濱田泰斗』掲載ページへリンク※アワードChoice!アンケート受付期間:2010年1月21日~2010年2月17日まで。掲載期間は不明。
マシーンヘッド/濱田泰斗/ガンガンONLINE掲載/アンドロイド/ロボット/SF
人類が、もはや世界の中心であった時代から幾星霜…。
互いに攻撃しあった二つの陣営により、世界はガレキに埋れた。
隠れるように住む人類をあざけ笑うかのように、生存者を抹殺する兵器・デザイア。
その猛威を倒さんと一人の少年が立ち上がる!(HP紹介文より)
最終戦争から100年――。
ガレキに埋もれた世界より
マシーンヘッド
ガンガンOnlineアワードChoice!掲載作品第二弾してアンドロイド漫画第二弾は、人類を滅ぼすような最終戦争後の世界が舞台になっています。
アワードChoice!掲載作品である『嘘つきロイド』同様こちらも、未来のアンドロイドが描かれていますが、状況背景が全く異なっているのが面白いです。
砂漠を歩く異国の少女とただ人を殺めることだけを目的とする兵器。そして滅びゆく人間とガレキばかりが広がっていく世界。
主人公は100年生き続けているアンドロイドの少女。人と同じ姿・人と同じ心を持ち人が嫌いだという少女。
そんな少女が「デザイア」を倒そうとする人間の少年に出会う。到底不可能と思えることを少年は語り、滅んでしまった森と海に想いを馳せる。
話も面白いのですが、少女たちが戦う最終兵器・デザイアの造形がとても美しいです。機械の部位と幾何学的な模様、ところどころに浮かぶ内臓の様な表皮も不気味です。
アンドロイドと最終戦争、そして近未来というテーマでありながら、どこか古代エジプトを連想させる姿というのも印象的でした。
ガレキが広がる世界という絶望的な未来像ですが、友情と勇気と戦いという熱く力強い作品だったのも良かったです。
『マシーンヘッド/濱田泰斗』掲載ページへリンク※アワードChoice!アンケート受付期間:2010年1月21日~2010年2月17日まで。掲載期間は不明。
マシーンヘッド/濱田泰斗/ガンガンONLINE掲載/アンドロイド/ロボット/SF
人類が、もはや世界の中心であった時代から幾星霜…。
互いに攻撃しあった二つの陣営により、世界はガレキに埋れた。
隠れるように住む人類をあざけ笑うかのように、生存者を抹殺する兵器・デザイア。
その猛威を倒さんと一人の少年が立ち上がる!(HP紹介文より)
最終戦争から100年――。
ガレキに埋もれた世界より
マシーンヘッド
ガンガンOnlineアワードChoice!掲載作品第二弾してアンドロイド漫画第二弾は、人類を滅ぼすような最終戦争後の世界が舞台になっています。
アワードChoice!掲載作品である『嘘つきロイド』同様こちらも、未来のアンドロイドが描かれていますが、状況背景が全く異なっているのが面白いです。
砂漠を歩く異国の少女とただ人を殺めることだけを目的とする兵器。そして滅びゆく人間とガレキばかりが広がっていく世界。
主人公は100年生き続けているアンドロイドの少女。人と同じ姿・人と同じ心を持ち人が嫌いだという少女。
そんな少女が「デザイア」を倒そうとする人間の少年に出会う。到底不可能と思えることを少年は語り、滅んでしまった森と海に想いを馳せる。
話も面白いのですが、少女たちが戦う最終兵器・デザイアの造形がとても美しいです。機械の部位と幾何学的な模様、ところどころに浮かぶ内臓の様な表皮も不気味です。
アンドロイドと最終戦争、そして近未来というテーマでありながら、どこか古代エジプトを連想させる姿というのも印象的でした。
ガレキが広がる世界という絶望的な未来像ですが、友情と勇気と戦いという熱く力強い作品だったのも良かったです。
嘘つきロイド/赤睦美 感想
admin≫
2010/01/26 00:25:55
2010/01/26 00:25:55
ガンガンONLINEに掲載されている「スクウェア・エニックスマンガ大賞アワードChoice!」作品の内の一つ『嘘つきロイド/赤睦美』が、アンドロイドと人間の少女の物語でした。
『嘘つきロイド/赤睦美』掲載ページへリンク※アワードChoice!アンケート受付期間:2010年1月21日~2010年2月17日まで。掲載期間は不明。
リンク先修正しました。2011/6/23現時点ではこちらで読むことが出来るようです。
嘘つきロイド/赤睦美/ガンガンONLINE掲載/アンドロイド/SF
舞台は、少子化が進み人間よりアンドロイドの数が増加した22世紀。女性を貴重な存在とし、少女達には安全管理のため、世話役のアンドロイドを付けることが義務とされていた。
そして少女リンネの元にも、世話役アンドロイド・カインが派遣されてくる。亡き父の顔を模し感情プログラムがより人間に近いカインに、リンネは想いを募らせていくのだった…。
少女とアンドロイドが紡ぎ出す、淡く切ないラブストーリー。(HP紹介文より)
人間がアンドロイドよりも減少した近未来。
子供を生むことができる貴重な「女性」が、身体が成熟するまでアンドロイドに管理・育成される世界。
そして主人公の少女は、父親と同じ顔のアンドロイドを選ぶ。
開始1ページ目にあっさり語られる設定です。
人ではなくアンドロイドが管理する「性」、そして父親を従える少女。幼くファンタジーチックな絵柄と正反対の退廃的な設定が、酷く奇妙に映りました。
物語は、昔の王侯貴族の暮らしを思わせる少女と従者の幼い恋という悪く言えばありがちな展開です。しかし舞台が異世界ではなく「未来」の世界であること、そして少女の成熟によって時間が定められるということが、物語を生々しく感じさせました。
アンドロイドの感情や、人間と機械の恋という部分も興味深いですが、この捻じれて進化した世界がどんなものなのか、描かれていない部分を想像しても面白い作品でした。
赤睦美は現在アニメ『フラクタル』のコミカライズを連載中です。
『嘘つきロイド/赤睦美』掲載ページへリンク
リンク先修正しました。2011/6/23現時点ではこちらで読むことが出来るようです。
嘘つきロイド/赤睦美/ガンガンONLINE掲載/アンドロイド/SF
舞台は、少子化が進み人間よりアンドロイドの数が増加した22世紀。女性を貴重な存在とし、少女達には安全管理のため、世話役のアンドロイドを付けることが義務とされていた。
そして少女リンネの元にも、世話役アンドロイド・カインが派遣されてくる。亡き父の顔を模し感情プログラムがより人間に近いカインに、リンネは想いを募らせていくのだった…。
少女とアンドロイドが紡ぎ出す、淡く切ないラブストーリー。(HP紹介文より)
人間がアンドロイドよりも減少した近未来。
子供を生むことができる貴重な「女性」が、身体が成熟するまでアンドロイドに管理・育成される世界。
そして主人公の少女は、父親と同じ顔のアンドロイドを選ぶ。
開始1ページ目にあっさり語られる設定です。
人ではなくアンドロイドが管理する「性」、そして父親を従える少女。幼くファンタジーチックな絵柄と正反対の退廃的な設定が、酷く奇妙に映りました。
物語は、昔の王侯貴族の暮らしを思わせる少女と従者の幼い恋という悪く言えばありがちな展開です。しかし舞台が異世界ではなく「未来」の世界であること、そして少女の成熟によって時間が定められるということが、物語を生々しく感じさせました。
アンドロイドの感情や、人間と機械の恋という部分も興味深いですが、この捻じれて進化した世界がどんなものなのか、描かれていない部分を想像しても面白い作品でした。
赤睦美は現在アニメ『フラクタル』のコミカライズを連載中です。
![]() | フラクタル(1) (ガンガンコミックスONLINE) (2011/01/22) マンデルブロ・エンジン、山本 寛 他 商品詳細を見る |
闇の末裔(8)/松下容子 TSF小ネタ
admin≫
2010/01/25 00:37:19
2010/01/25 00:37:19
![]() | 闇の末裔 (8) (花とゆめCOMICS) (1999/12) 松下 容子 商品詳細を見る |
該当:『闇の末裔』8巻収録おまけ漫画「亘理博士の発明王への道」
マッドサイエンティストが作った人格交換薬のせいで、男3人+女の子2人+鳥が入れ替わります。
漫画は全8ページですが入れ替わり該当は2ページのみ、しかもイラストがあるのはひとコマだけ(他は台詞のみ)という本当に小ネタです。
ちなみに、薬を開発したマッドサイエンティストは女に変身できる薬の研究を続けているのですが、現時点(12巻)ではまだ成功していません。
話がシリアスを突き進んでいて、しばらく妙な薬ネタが入る隙間がなさそうなのが残念です(そもそも本編がちゃんと終わるのかという心配が……)。
なおおまけ漫画はコメディですが、本編の方はいろんな意味でえぐいので、流血・猟奇・生首等の表現が苦手な方はご注意ください。
此花亭奇譚(1)/天乃咲哉 感想
admin≫
2010/01/24 19:23:34
2010/01/24 19:23:34
![]() | 此花亭奇譚 1 (IDコミックス 百合姫コミックス) 天乃 咲哉 商品詳細を見る |
物の怪ばかりが住む宿場町に佇む温泉宿“此花亭”。
ここは、訪れるお客様の心を解きほぐす癒しの宿です。
当宿では、狐の物の怪である私たちが仲居を務めております。
至福の時間を味わってもらうため、一生懸命おもてなしいたします。
優しくて温かなひと時をご堪能ください★ (出版社紹介文より)
人間の比丘尼に拾われた優しい少女・柚、仕事に忠実でちょっと怒りっぽい皐、気風のいい中井頭の桐、性格きつめのほんわか美少女・蓮、男っぽい棗、無口で無表情の不思議ちゃん・櫻の五人が働くお宿「此花亭」を舞台にしたほんわかあやかしストーリーです。
働いている女の子達は、事情や立場は違えど、みんな狐のあやかしで、狐の耳としっぽ付。触りたくなるふくふく耳が可愛らしいです。
お客さんは妖怪や神様、そして人の様な姿をした動物たち。女の子たち五人以外は、二足歩行の動物の姿をしています。妖怪が普通の世界らしく、人間はあまり登場しません。
一応妖怪漫画だとは思うのですが、妖怪の伝説や狐のあやかしらしい仕草などが一切なく、少女たちも普通の女の子のような言動です。絵柄はとても丁寧で愛らしく、狐耳の和服少女たちが魅力的でした。
掲載紙は百合漫画雑誌の「百合姫S」。「百合姫」と違って露骨な描写はなく、ほんわか柔らかな百合テイストのやりとりを繰り広げています。
それぞれの事情を抱えた狐少女達が、宿屋のお勤めを頑張りながら、次第に親しくつながりを深めている様子丁寧に描かれていて、眺めているとこちらまで和やかな気分になれました(ほんわかした雰囲気の割に、やたらと入浴シーンが入るのがちょっと気になりましたが)。
1巻の中で、特に私が好きなのは4話です。普段蓮を怒らせてばかりいる棗が、どれだけ蓮を大切に思っているのか、そして蓮が棗を心の底ではどう思っているのかが描かれているのですが、百合とも友情ともつかない危うい距離が良かったです。
妖怪漫画というにはちょっと物足りなかったですが、狐少女たちの心のつながりの描かれ方が素敵な作品でした。
メイドいんジャパン(3)/おりもとみまな 感想
admin≫
2010/01/22 20:58:23
2010/01/22 20:58:23
![]() | メイドいんジャパン 3 (チャンピオンREDコミックス) (2009/12/18) おりもと みまな 商品詳細を見る |
メイド女子校に通う井上成美の秘密、それは男だということ。この秘密は守らねばならなかった。なのに、それなのに!ついに!?
仕えた主人は敵となり、かつての敵が新たな主人となる……。大反響女装メイド少年物語、衝撃&驚愕の第3巻!!(裏表紙粗筋より)
「チャンピオンREDいちご」で連載中の変態女装漫画『メイドいんジャパン』の3巻にアンドロイドの女の子が登場しました。
3巻は12話から15話を収録しているのですが、そのうち13話「テクノロジーは仕事を奪う」と14話「メイド服と軽戦車」に主人公の女装ショタメイドと、ツインテールお嬢様、そして女装メイドをモデルにしたメイド型アンドロイドが登場。
メイド学園に通う主人公達と「アンドロイド(作中では「車」と表現されています)」と「人間」の優劣をつけるため、メイド能力対決をすることになります。
『メイドいんジャパン』エロエロな上に、特殊性癖(女装やらふたなりやら)まであるかなり人を選ぶ作品です。
しかもエロ以外も色々と酷いので若干引きますが、そのエロやらバトルやらの過程で、人間に従順だったアンドロイドが感情を覚えるということが描かれていたのは良かったです。バトル時には多少のメカばれもありました。
14話でバトルは終了しますが、15話にもほんの少しだけアンドロイドの女の子が登場します。背景にいるだけですが可愛かったです。
TSFネタ:TSFではないですが、男性をモデルに女性のアンドロイドが作られていたのはそれっぽくて面白かったです。元々が女装キャラなので、見た目の違和感は全くありませんでした。
ばっちょんガールズ(2)/町田とし子 感想
admin≫
2010/01/21 21:00:40
2010/01/21 21:00:40
![]() | ばっちょんガールズ(2) (BLADE COMICS) (2010/01/09) 町田とし子 商品詳細を見る |
粗筋:成り行きで女子バドミントン部に「女子」として入部することになった男子高校生・ぴろち。
アマゾネスの怪力女子に男は殺せの凶悪部長、駄目駄目先輩に毒舌少女に囲まれたバドミントン部ガールズライフ!
主人公が女の子の振りをして女子部に潜入!というおいしい設定ですが、萌え<ギャグの漫画なので1巻はおいしいシーンは少なめ。
暴力と力押しのハイテンションギャグは面白いのですが、主人公・ぴろち(♂)は基本ジャージで女装っぽくないですし、破天荒な女の子達の中で唯一いい子の常識人なので、キャラ自体も薄めでした。
そんなわけで、あまりぴろちには期待しないで購入した2巻なのですが……。

普通に萌えキャラ化してました。
笑顔の愛らしさもさることながら、スコート+スパッツという組み合わせが素晴らしいと思います。
『ばっちょんガールズ』第2巻には、11話から14話(最終話)までが収録されています。
12話は常に女子バドミントン部ユニフォーム+スコート+スパッツ+偽乳、13話はひらひらロリータのワンピース。
11・14話でもセーラー服や裸ブラジャー(偽)姿を披露と、どこに出しても恥ずかしくない女装っ子に成長してました。
ちなみにおかっぱヘアは地毛です。可愛いです。
やたらと花をしょったり、女の子を萌え倒させたり、何より他の女の子達と比べて明らかに力を入れた描かれ方をして、1巻の空気っぷりはどこへやら、しっかり男の娘ヒロインの座を獲得していました。
また男であるということを必死に隠し、可愛い容姿で女の子を無自覚に誘惑したり、最終話では「女装」というぴろちの「嘘」がきっかけでシリアス展開など、物語に「女装」という設定がしっかり組み込まれているのも面白かったです。
2巻には1巻の力押しギャグが少し控えめになったことと、モブの男連中が一切登場せずぴろちの逆ハーレム(?)がなかったことが少し残念でしたが、その分ぴろちの可愛らしさが全開。
アマゾネスや二十歳越えの女子高生が活躍する漫画なのに、綺麗にラストがまとめられていたのも良かったです。
関連記事:ばっちょんガールズ(1)/町田とし子 感想/兄は珍獣(『ばっちょんガールズ(2)』収録)/町田とし子 感想